「小さな黄色い玉ねぎが集まった実を見つけたんだけど何かしら?」
最近、お客さまからこのようなお問合せを多く頂くようになりました。この実は「マルバチシャノキ」の実です。
新宿門から入って大木戸門へ向かう園路を進んでいくと、子福桜の木が見えてきます。その隣にマルバチシャノキが植栽されています。遠目からでも目を惹くほど、果実が黄色く染まりみごろとなっています。
果実は直径2センチほどで、枝先にたわわに実っています。実をじっくり眺めていたお客さまは「まるで神楽鈴のようだね。シャン♪シャン♪鳴りだしそうだ。」と、会話の花が咲いていらっしゃいました。
マルバチシャノキは日本から中国、台湾の海岸に近い山地の林緑などで生育している落葉小高木です。マルバチシャノキ(丸葉萵苣の木)という名前は、葉が丸く若葉は食べられ、味がチシャ(レタス)に似ていることに由来しています。また、樹皮や葉がカキノキににていることから別名『カキノキダマシ』とも呼ばれています。
本日は朝方は曇り空が広がり過ごしやすい涼しさでしたが、開園まもなく雲間から太陽が顔を出し、ムシムシと湿気の多い暑さとなっています。ご来園されたお客さまも、ときおりタオルで汗を拭ったり木陰に入って水分を取るなど、熱中症に気を付けながら園内散策を楽しまれていらっしゃいました。
2015年8月16日 12:39