中の池や下の池の縁ではノシランがみごろをむかえています。今日も気温は30℃を超え、セミの声響き渡る園内は、まだまだ夏本番です。
ノシランは、本州から沖縄にかけて分布する常緑性の多年草で、海岸近くの林内などに群生します。葉の形が慶事の進物や添える飾りの熨斗(のし)に、花がランに似ていることが名前の由来です。
葉がつややかで美しく日陰に耐えるため、庭の下草やグラウンドカバーとしてよく利用されています。
5ミリほどの小花が房状についた、花茎まで真っ白な花を下向きに咲かせます。純白の花は、夏の暑い時期に涼しげな彩りを添えてくれます。白いノシランの花で、ひとときの涼を感じてみてください。
2015年8月15日 11:57