チョウチョさん、いらっしゃい♪ 夏花の彩る丸花壇

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 一面に広がる濃いグリーンの芝生に、青空に向かってぐんぐんと枝葉を伸ばす木々。樹上からはセミのコーラスが降りそそぎ、池の水面にはトンボが飛び交います。
 生きもののにぎわいが身近に感じられる園内を散策していると、しばしば、ふわりふわりと優雅に飛ぶチョウの姿が見られます。
(写真:カラスアゲハ)
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 チョウというと『ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉にとまれ~♪』の歌詞で知られる童謡「ちょうちょう」に登場するモンシロチョウや、大きな羽根を持つアゲハチョウがなじみ深いでしょうか。新宿御苑ではこのほかにも、小さな体のシジミチョウや中くらいのタテハチョウ、ぽっちゃり体型のセセリチョウなど、さまざまなチョウの仲間が暮らしています。
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(写真:ヤマトシジミ)
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(写真:タテハチョウの仲間・ツマグロヒョウモン♂)
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(写真:イチモンジセセリ)
 
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 「いろんなチョウを観察してみたい!」という方におすすめの場所のひとつが、イギリス風景式庭園の中央に位置する「三角花壇」と、大温室前にある「丸花壇」です。どちらの花壇も、四季折々の花が楽しめるよう、担当職員が定期的に植え替えと管理を行っています。
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 いま丸花壇を彩るのは、鮮やかな赤花のサルビアと涼しげなブルーサルビアです。代表的な赤いサルビアはブラジル原産の多年草ですが、古くから花壇用の草花としても親しまれてきました。花には甘い蜜がたっぷり。子供の頃にサルビアの花蜜を飲んだことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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 みごろの花に誘われて、ひらりひらりとやって来たのはアオスジアゲハ。夢中で蜜を飲んでいるためか、人がそばまで寄ってもあまり気にしていない様子です。
 花が甘い蜜を作るのはチョウなどの虫を誘うため。花はやって来る虫に蜜をあげるかわりに、花粉を自分と同じ仲間のもとへ運んでもらい、種を作ります。
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 先日8月8日は立秋。暦の上では秋をむかえ、朝晩はいくぶんか涼しさが感じられるようになってきました。このところずっと厳しい暑さが続いていましたが、ようやく猛暑も徐々にやわらいでゆきそうですね。涼やかな緑のなかで憩いのひとときをお楽しみください。
(写真:イギリス風景式庭園)

2015年8月11日 12:56

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