サービスセンター近くでは、目にも涼やかな青紫色のアガパンサスの花がお客様をお出迎えしている隣で、控えめにタイワンホトトギスが咲きはじめました。薄紫色と紅色のコンビネーションが可愛らしい小さな花です。台湾ではごく普通にみられるホトトギスで、日本では沖縄県の西表島に自生しています。
茎先で枝分かれし、そこにやや小形の花がたくさんつきます。花の中央から伸びる大きなおしべとめしべは、噴水のようです。花びらなどにはカラフルな斑点模様があり、花の基部にふくらみが2個あるのが特徴的です。
タイワンホトトギスは花期がとても長く、11月上旬頃まで花をお楽しみいただけます。現在は、開花を今か今かと待ちわびているかわいらしい蕾が、多く目立ちますがこれから徐々に花数を増やしていきます。
今日も開園前から30℃を超える真夏日となっていますが、巨樹が作り出す大きな影に入ると、火照った体を冷やすように爽やかな風が吹き抜けてほっと一息。セミの大合唱には、ツクツクボウシも仲間入りした青空の中、お客様が園内散策を楽しまれています。新宿御苑で咲きはじめた秋の花を、愛でながらの散策はいかがでしょうか?
2015年8月 5日 14:29