5月5日の本日は『こどもの日』にちなみ、小・中学生の入園料が無料となっています。子供の日とは、古くは五月の節句(端午の節句)として、身を守る「鎧」や「兜」を飾り、「こいのぼり」を立てて男児の健やかな成長を願う日でした。1948年(昭和23年)には「子供の人格を重じ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨で定められました。
こどもの日といえば軒先にショウブをつるしたり、ショウブ湯につかる事を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、このショウブがどのように生えているかご存知でしょうか?園内の母と子の森の池のほとりにはショウブが植栽されていて、観察することができます。
近づいてみると、池の水の中から刀のようにとがった葉をたくさん出していて、その周辺に清涼感のある香りが漂っています。この葉の形や香りから、邪気を払うとされ、端午の節句に使われてきました。
葉をかき分けてみると、花を咲かせている株があるのがわかります。ショウブというとアヤメ科のハナショウブを思い浮かべるかもしれませんが、この花を見れば間違えることはありませんね。他にも園内では続々と初夏の花が開花してきています。新緑の季節を感じに新宿御苑にいらっしゃいませんか?
2015年5月 5日 12:43