園内各所の池では、たくさんのカモが羽を休めています。今日は、天気は良いものの風が強く、カモたちも寒さをさける様に、顔を羽根の間に埋めてじっとしています。こんな日には、じっくりカモたちを観察するのにばっちりです。
園内には大小さまざまな池があり、冬の時期は、水辺を憩いの場とするカモの仲間がたくさん集まり、にぎわいをみせています。
(写真:中の池のトモエガモ)
(写真:玉藻池のカルガモ)
池と一口に言っても、カモたちによって好みはさまざま。新宿御苑では、もっとも大きい池である「中の池」と、池のまわりを冬でも青々とした常緑樹が囲む「玉藻池」が、カモたちの人気を集めているようです。
園内で観察できるカモたちの中でも、警戒心が強いオシドリは上の池の奥が安心して羽を休めるお好みのスポット。オシドリは日本人にはなじみ深く、昔から絵画や詩歌の題材となっていて着物の文様としても使われてきました。今日は成人の日。晴れ着を着て来園されている方もいらっしゃいました。
インフォメーションセンターでは現在、「自然から生まれた和の文様」と題して、本日ご紹介した「オシドリ」など御苑でご覧いただける動植物がモチーフになった紋様を紹介する展示を行っています。「鴛鴦紋(おしどりもん)→オシドリ」のように、園内で着物の文様にゆかりのある植物や動物を観察してみるのも面白いのではないでしょうか。園内散策の際には、是非お立ち寄りください。
2015年1月12日 13:36