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庭園を守るお仕事通信4月号【菊班】

庭園を守る取り組み

本日は庭園管理業務のひとつ「菊栽培」にスポットをあて、菊班の4月の作業から「挿し芽」をピックアップしてご紹介します。

菊班は、毎年11月1日から15日まで行われる「菊花壇展」に向けて、一年を通して菊の栽培に取り組んでいます。

3月に摘芯した株から脇芽がたくさん生長し、それを挿し芽する時期になりました。
菊花壇展には、たくさんの菊が必要となるので、挿し芽をして株を増やします。
今回は管物菊や大作りの親木の挿し芽を行いました。

まず、挿し穂を摘み取ります。茎が太くて元気が良く、脇芽が大きすぎないものを選び、挿し穂にします。

挿し穂は品種ごとに数本束ねて、3時間ほど水に浸し、十分に水を吸わせます。

土に埋まる部分の葉を取り除き、さらに葉が左右均等になるように葉を摘みます。これは、挿し芽をした後に、まんべんなく根を発根させる為です。
また、葉が多すぎると、葉から水分が蒸発してしまうのでそれを防ぐためでもあります。

その後、挿し芽の作業になります。
挿し床(さしどこ)という浅めの鉢に挿し穂を次々と挿していき、たっぷりの水を遣ります。

挿した芽は3週間くらい経てから、鉢に一株ずつ植え替える鉢上げを行います。
菊班の作業は1日たりとも休むことはありません。
こうして、スタッフが菊と日々向き合い、伝統と技術が受け継がれていきます。
菊花壇展の様子はこちら

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