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庭園を守るお仕事通信2月号【温室班】

庭園を守る取り組み

いつも新宿御苑にご来園いただきまして、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症の更なる感染拡大防止のため、緊急事態宣言の発令に伴い、令和2年12月26日(土)より臨時閉園しております。
園内の自然情報の発信については、冬の新宿御苑の庭園風景をインターネットを通してご鑑賞いただきたく、引き続き情報発信を行います。
スタッフ一同、みなさまにご来園いただける日まで、庭園や植物の栽培管理をしっかり行ってまいります。何卒ご理解とご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

本日は庭園管理業務のひとつ「温室」にスポットをあて、温室班の2月の作業から「絶滅危惧植物イワチドリの植え替え」をご紹介します。

【写真↑:2013年5月撮影】

イワチドリは日本の固有種で、本州中部以西と四国の谷沿いの岩場に自生する小型のランです。
初夏に咲く淡紅紫色の花が美しいことから、園芸用に採取されて数を減らしてしまいました。

新宿御苑は、社団法人日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。
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イワチドリの植え替えは地上部がすっかりなくなった休眠期に行うことで植物への負担を減らします。

古い球根の横に更新された新しい球根を砂の中から探します。

球根は新しく配合した砂に、3つずつ寄り添うように植えます。そうすることで、支えあい強い生育が促されます。

温室のバックヤードにある栽培室では、植物それぞれ特徴にあった育成条件を考慮しながら栽培管理を進めています。

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