お知らせ

ショクダイオオコンニャクの展示準備を行っています

庭園を守る取り組み

ただいま温室のバックヤードではショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)の栽培を行っています。
9月8日(火)より鑑賞温室の人と熱帯の植物コーナーで展示する予定です。

(写真:ショクダイオオコンニャク)

ショクダイオオコンニャクは、インドネシアのスマトラ島を原産とするサトイモ科コンニャク属の仲間です。
名前の通り、燭台(=ロウソク立て)のような花が咲きますが、その花の大きさは最大で高さ3メートル、直径1メートル以上にもなり、世界一大きな花としても知られています。

国内各所の植物園でも栽培されており、めずらしい花の開花がたびたびニュースなどで話題になっていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
新宿御苑のショクダイオオコンニャクは、希少植物の種の保全のために、2015年12月に小石川植物園より球根を譲り受け、保護栽培を進めてきました。

ショクダイオオコンニャクは休眠後、葉芽が成長して大きな一枚の普通葉が開き、栄養成長を行います。その後、落葉して再び休眠しますが、休眠後まれに花芽が成長し、花が咲くことがあります。
新宿御苑では球根が腐らないよう水やりの量を調整しながら、床水などで湿度を保ちました。また、夏の光は強すぎるため、遮光ネットの下で栽培を行いました。

種苗交換から4年と7カ月を経た今年の7月15日、十分に大きく育った球根の植え替えを行いました。

しっかりと根を張って育つよう、バーク堆肥や赤玉土などを混ぜた用土を作りました。


これまで使用していた駄温鉢から、より大きな鉢へ植え付けを行いました。


定期的な水やり等の管理を行い、一カ月後の8月19日には新芽は約60㎝もの高さにまで育ちました。

芽吹きからのスピードはかなりのもので、9月1日にはなんとスタッフの身長を超すほどの大きさに生長しました。ショクダイオオコンニャクはまもなく観賞温室に登場する予定で、ただいま展示の準備を進めています。

実はこのショクダイオオコンニャクは、自生地での森林伐採や植林地への改変により個体数が減少し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの絶滅危惧種(EN)に指定されています。
野生植物は本来の生育地で保全することが原則ですが、存続が困難な状況に追い込まれた種を守るため、一時的に域外において保護することも重要です。

新宿御苑は、日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでおり、レッドリスト記載種の約170種(うち絶滅危惧種約140種)の栽培を温室で行っています。

鑑賞温室の植物の管理とともに、植物の未来を守るための取り組みも、新宿御苑の大切な役割のひとつです。今日まで命をつないできた貴重な植物を是非ご覧ください。

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