発生材をチップ化して再利用しています
今月は環境月間です。
新宿御苑では、環境に対する取り組みとして、剪定して落とした枝や倒木などの発生材をチップ化し、自然の肥料として植物に与えることにより、土に還しています。
剪定された枝などはまず菊栽培所に運ばれます。そこでチッパーという切削チップ製造のための粉砕機(木材チッパー)を使用して、チップ化します。
【チッパー】
枝のまま置いておくよりもチップにすることにより、発酵が早く進み、土に還るのも早くなります。チップは約2年程発酵させ、その後園内各所に撒かれます。
【チップ化されたもの】
チップは、園内の表面が土で覆われたところに撒かれます。山にしておくわけではなく、敷きならし、撒いたチップを平らにならします。
チップを地面に敷くことで、地面や木の根もとを保護する効果があるほか、植物性のチップは木の栄養(肥料)としても役立ちます。
園内からの発生材は本来そのままゴミとして回収されますが、チップにして再利用することでゴミの削減にもつながっています。発生材を循環させることは、自然から出たものをリサイクルし、自然に還すことにより、地球温暖化の防止や、動植物の次の世代へとつながっていきます。
環境月間の期間だけではなく、私たち一人ひとりの日々の行動がこれからますます大切になりますね。