お知らせ

絶滅危惧植物の栽培管理を行っています

温室

新宿御苑は新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月27日より臨時閉園しておりますが、スタッフ一同みなさまにご来園いただける日に向けて、植物栽培や庭園の管理を行っております。
本日は温室班で日々、保全栽培に取り組んでいる絶滅危惧植物の様子をご紹介します。

新宿御苑の大温室では定期的にさまざまなテーマで希少植物の生体展示を行っております。
3月中旬には「おはよう!かわいい新芽ちゃん」をテーマに、芽吹いたばかりの絶滅危惧植物をご紹介しました。
https://fng.or.jp/shinjuku/2020/03/12/20200312-01/

催しで紹介した絶滅危惧植物は、普段は大温室バックヤードの栽培棟で管理を行っています。

高山植物の北岳草(キタダケソウ)や四国郭公草(シコクカッコソウ)はいま花が咲いていました。
気候がおだやかな春はここ栽培棟で管理しますが、暑さに弱い植物は夏に冷温室に移動します。
(↓写真:キタダケソウ)

(↓写真:シコクカッコソウ)

絶滅危惧植物とは何らかの理由で自生地が危機的な状況におかれている植物のことです。
日本では植物およそ7千種のうち、4分の1以上にもなる1,790種が絶滅の危機にさらされています。

野生の生きものは本来の生息地で保全することが原則ですが、なかには森林伐採や開発など環境の変化により、自生地が危うい状況になっている植物も少なくありません。
自生地での存続が難しい種を守るためには、植物園などの施設で保護し、育てて増やす「生息域外保全」が重要になります。

新宿御苑は日本植物園協会が定める「植物多様性保全拠点園」のひとつです。
また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園でもあり、各植物園とも連携して絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。

新宿御苑では、種の保存法に基づく日本の希少な野生植物のうち、ハナシノブの系統保存とアマミデンダ、オキナワセッコク、ムニンノボタン、ムニンツツジの4種を栽培しています。
そのほかにも、環境省が定めるレッドリスト記載種の約170種について御苑内の施設で保全栽培を行っています。
(↓写真:スズカケソウ/去年の葉っぱの間から新芽が伸びてきました)

(↓写真:イワチドリ/自生地の環境に近づけるため試験的に石を設えました)

日本の植物を絶滅の危機から守るため、新宿御苑では定期的な企画展示にも力を入れています。
>>毎年6月の環境月間に開催する「絶滅危惧植物展」の様子はこちら
https://fng.or.jp/shinjuku/2019/05/28/post_1507/

また、バックヤードで栽培する植物についても、お客さまが鑑賞できるよう、定期的に大温室で展示を行ったり、バックヤードツアー(>>前回開催の様子)などの催しでご紹介しています。
絶滅危惧植物について多くの人々に関心と理解を深めていただく取り組みも、植物園の大切な役割のひとつとなっています。

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