お知らせ

新宿御苑ではランの保全に取り組んでいます

温室

立春を迎え暦の上では春ですが、まだまだ朝晩の冷え込みは厳しい日が続いています。寒さの中でも園内の梅が咲きはじめ、冬木立の園内に彩を添えています。

12月から3月頃までランの旬の時期にあたり、全国各地ではさまざまなランの展示会が開催されます。

新宿御苑は、日本植物園協会に所属しており、他の所属団体との交流の一環として、2月1日(土)~3日(月)まで川口グリーンセンターで行われていた洋蘭展にてランの展示をしていただきました。また、今年は海を越えて、現在、沖縄海洋博公園の中にある熱帯ドリームセンターの温室で開催中の沖縄国際洋蘭博覧会に出品しています。

【沖縄国際洋蘭博覧会での新宿御苑のブース】

多くの方を魅了する蘭ですが、新宿御苑が日本の本格的な洋らん栽培の発祥の地といわれているのはご存知でしょうか?
新宿御苑と温室、洋ラン栽培は今から約140年前の明治時代より続く長い歴史があります。

【旧温室】

徳川家康の家臣・内藤家の江戸屋敷をルーツとする新宿御苑の地に、明治5年(1872)、国内外の農園芸の研究を行う国営の農業機関「内藤新宿農事試験場」が開設されました。そこでは様々な西洋野菜や果物、樹木や花卉などの栽培が行われました。明治8年(1875)には無加温の温室、続いて明治25年(1892)には加温式の洋風温室が建築され、皇室行事などで用いられる洋ランや花の温室植物栽培が行われたほか、ランの交配も盛んに行われました。

しかし、昭和20年(1945)の第二次世界大戦の空襲により、園内はほぼ全焼し、温室も植物と建物の大部分が失われてしまいます。わずかに残った洋ランなど貴重な植物は、園内で集めた薪を燃やした熱を使って越冬させることで、なんとか守ることができたと伝えられています。

現在、新宿御苑では、かつて御苑で作出された独自の洋ラン品種をはじめ、戦前に作出された品種や、ワシントン条約で国際的な取引が規制されている洋ランの保護栽培に取り組んでいます。
また、社団法人日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取組んでいます。
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新宿御苑では、約1200種のランがバックヤード(栽培所)で栽培され、開花したものを大温室に移し展示しています。

3月13日(金)~16日(月)の間、国営昭和記念公園で行われる第74回JOGA洋らん展にも出品予定です。
お近くにお越しの際は、御苑作出のランをお楽しみください。

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