翔天亭にて、お茶席体験イベントを開催しました
朝から清々しい青空が広がっている散策日和の本日、日本庭園の茶室・翔天亭にて、お茶席の体験イベントを開催しました。今回の茶会のテーマは「12月の新宿御苑の楽しみ方」です。
まず翔天亭の外に設けた席で桜茶をお召し上がりいただきます。本日の干菓子は「寒椿と葉」です。翔天亭の周りには、寒椿の仲間のサザンカが数本みごろをむかえており、季節を感じるお菓子を召し上がりながら、一息ついていただきます。
その後、翔天亭にお入りいただいて「本席」になります。椅子に座って、お茶を召し上がっていただく立礼席で、海外のお客様も気軽にお楽しみいただけます。ニューヨークからのお客様は、今がまさに紅葉のベストシーズンだと聞いて、大変よろこんでいらっしゃいました。
本席のお菓子は「冬ごもり」、抹茶は京都森半の「三木(みつき)の栄」です。お客様は興味深そうに写真を撮っていらっしゃいました。
新宿御苑の冬の風物詩スイセンにまつわるギリシャ神話や、冬になるとやってくるマガモの話など、新宿御苑の冬の楽しみ方についてお話がつづきました。
翔天亭は明治39年、新宿御苑の造営と同時に建築されましたが、昭和20年に戦災で焼失し、昭和29年に1度再建され、その後平成3年に立て直しが行われました。平成3年の立て直しにあたっては、平成元年に新宿御苑で執り行われた昭和天皇の大喪の礼の際に建築された葬祭場の資材の一部が使用されました。
普段、翔天亭は売店があり、日本庭園を眺めながら一息つけるスポットです。茶会や句会などへの貸し出しも行っています。
新宿御苑にお越しの際はぜひお立ち寄りください。