秋咲きの桜「コブクザクラ」
今日は厚い雲が空全体を覆い、少し肌寒い一日になりました。お客様は軽いジャケット姿で園内散策を楽しまれています。
サービスセンター近くでは、コブクザクラが咲いて人気を集めています。
コブクザクラは、カラミザクラとコヒガンとの雑種と考えられている栽培品種です。花をつけないお休み期間もありますが、断続的に春まで咲き続ける桜で、新宿御苑にある秋咲きの桜の中では唯一の八重咲です。
雌しべが1~5本あることが特徴で、一つの花に実が二つ以上つきます。その様子を子宝に恵まれることに例えて「コブクザクラ(子福桜)」と名付けられました。
上の写真の花には、黄緑色の雌しべが2本見えていますね。奥には小さな虫が入り込んで忙しそうです。きっと受粉もしっかりしてくれるでしょう。
春の桜のような華やかさはありませんが、ポツポツと長い期間咲き続けるコブクザクラをお楽しみください。