新宿御苑・歴史巨樹シリーズ モミジバスズカケノキ
今日は朝から風が強く、巨樹の下に入り、枝や葉が風に揺れる音を聞いていると、ここが都心であることを忘れてしまいそうです。
今回は、街路樹などでもよく見かけるモミジバスズカケノキをご紹介します。
【エコハウス近く】
園内に沢山の巨木があるモミジバスズカケノキですが、新宿御苑が発祥の地となっているのをご存知でしょうか?
新宿御苑のモミジバスズカケノキは、明治20~30年代に日本で初めて植えられた国内で最も古い歴史のある木といわれています。明治30年には、海外より種子を輸入して、栽培を行い全国各地に広まっていきました。
【下の池近く】
プラタナスとも呼ばれるモミジバスズカケノキですが、プラタナスとは、スズカケノキ科スズカケノキ属の植物の総称です。園内にはアメリカスズカケノキとモミジバスズカケノキの2種類が植栽されていますが、そのほとんどがモミジバスズカケノキで、園内各所に約220本植栽されています。
園内に植栽されているモミジバスズカケノキの内の約160本は、整形式庭園のプラタナス並木に植栽されています。プラタナス並木の木は新宿門近くのモミジバスズカケノキなどに比べて、すらっとしていてスリムですが、実は同い年です!両方とも明治時代に植栽されたものですが、毎年剪定されているものと、自然樹形でのびのび育ったものでは、まったく違ってきます。
【新宿門近く】
整って洗練された並木の姿、八方に枝を伸ばした巨樹のダイナミックな力強さなど、それぞれのプラタナスの魅力をお楽しみください。
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