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森のイソギンチャク? カジノキの実

夏のみどころ

 開園間もなくパラパラ降っていた雨も上がり、園内の樹々はたっぷり水分補給をして、嬉しそうに枝を広げているように見えます。

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 セミたちの大合唱が響き渡る母と子の森では、カジノキの実がみごろをむかえました。

 雌株に直径2cmほどの球状ににょきにょきと集まったオレンジ色の小さな実は、美しいイソギンチャクのようで、とてもユニークな形をしています。

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 緑の葉の中に鮮やかな花が咲いたかのような実は、遠目でも目を惹きます。

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 果実のように見える赤い部分は、雌花の花披片(花びらとガク)と子房の柄が液状に肥大して果実を包み、合着して集合果を作っています。種のように見える小さな粒が本当の果実です。実は、ねばりけがあり甘味があるため、園内で暮らしている鳥たちの大好物です。

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 カジノキはクワ科の落葉高木で、日本の広い範囲で自生しており、古くから人間の生活に寄り添っている植物です。樹皮の繊維が製紙原料として使われ、和紙や提灯、傘紙などに利用されてきました。また、古くはカジノキの葉裏に墨でねがいごとを書き、短冊のように利用したそうです。

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 神社の境内などに多く生えられ、主に神事に用いかつて、カジノキ(コウジ)から取れる木綿(ゆう)という繊維を使って衣を織り、神事の際に着たり、供え物の敷物に使っていたそうです。また神道では、神聖な樹木のひとつとされ、そのことから神社の紋や家紋としても描かれています。

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 緑の森の中で、オレンジ色の宝石のように輝いているカジノキの実をぜひお楽しみください。

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