セミの抜け殻み~つけた!
本日も雲一つない真っ青な青空が広がり、開園まもなく気温が30℃を超えてジリジリと太陽の陽ざしが眩しい一日となりました。暦の上では立秋を過ぎましたが、まだまだ夏本番といったように気温の高い日が続いています。園内の巨樹たちが作り出す木陰に入ると暑さがやわらぎ、時折吹く風が心地よく感じます。
そんな木陰が多いエリアの母と子の森では、セミの抜け殻を見つけることができます。
『セミのブローチ』と、服につけて遊んだ思い出のある方も多いのではないでしょうか。セミの抜け殻は、最初の一つを見つけると、次から次へと見つかるもので、葉の裏はもちろん、木の幹の途中や園内案内図の看板の柱などいろいろな場所で見つけることができます。
【アブラゼミの抜け殻】
抜け殻も種類により形が様々で、見比べてみるのも面白いものですね。
【ニイニイゼミの抜け殻】
セミの抜け殻をじっくり観察すると、抜け殻の割れ目から白い糸の様なものがひょろひょろと出ています。この白い糸の正体は、セミが息をするための「気管」です。
【ミンミンゼミの抜け殻】
セミを含む昆虫は、口で呼吸しておらず、「気門」という空気の出入り口から空気を取り込み、「気管」を通って体の内部にまで運ばれ、体液とガス交換しています。幼虫から羽化する際に、この気管の内側の表面まで脱皮するので、裏返った靴下のような状態で表に出てきます。
【アブラゼミ】
地中での長い生活を終えて、地上に出てきたセミ達。「チー♪ヂー♪」、「ミーンミーン♪・・・ミー♪」、「ジージージリジリジリー…♪」、「ツクツクオーシッ♪」と様々なセミ達が楽しそうに大合唱しています。
まだまだ暑い日が続きますが、この夏のBGMを聞きながら、園内散策されてはいかがでしょうか。園内散策の際は、適度な水分補給と帽子・日傘など暑さ対策をお忘れなく。