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白く大きな花、タイサンボクが咲き始めました。

初夏のみどころ

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 明け方までの雨と強い風もおさまり、園内の草木もみずみずしく光っています。大温室前やレストハウス近くでタイサンボクが咲き始めました。

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 柑橘系の爽やかな香りがあり、直径15~30㎝の純白の大きな花は遠くからでも目を惹きます。北アメリカ南部原産で明治時代に日本に渡来しました。5月上旬から咲いていた同じモクレン科で日本原産のホオノキが咲き終わるのと入れ替わりに、タイサンボクは咲き始めます。

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 どちらも白くて大きな花ですが、花期の違いと葉で見分けることができます。ホオノキの葉は光が透けるほど柔らかそうな葉で落葉します。それに対し、タイサンボクの葉はしっかりとした照葉の常緑で、葉の裏には茶色の毛があるのも特徴です。新しい葉と入れ替わるように少しづつ落葉しますので、いつでもタイサンボクの下では落ち葉をご覧いただけます。艶のある落ち葉の色も魅力的ですね。

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 温室前のタイサンボクは、明治20~30年代に植栽されたもので樹形が美しく、新宿御苑の名木10選にも選ばれています。宮内省所管の新宿植物御苑時代に植えられた、国内でも古い歴史のある木といわれています。

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  レストハウス近くの2本のタイサンボクは、花が目線近くで咲いていますので、香りをよりよくお楽しみいただけます。ミツバチも香りに誘われ、大きな花の中で雄蕊とたわむれていました。

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  タイサンボクという名前は、漢字で「泰山木」と表しますが、これは大きな花や葉、樹形の美しさを、世界遺産に指定された中国・山東省にある名山「泰山(タイシャン)」にたとえたことに由来します。ひんやりとした大きな樹の木陰で、爽やかな香りに包まれる憩いのひと時をお楽しみください。 

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