艶やかなハナモモ’源平’が満開です
今日もすっきり晴れた青空が広がり、風は冷たいですが桜の散策日和です。4月に入り、桜色の園内では木々の若芽の新緑と桜以外にも色とりどりの花が咲きだして春の息吹を感じます。千駄ヶ谷門から入ってすぐの千駄ヶ谷休憩所の後ろにハナモモ'源平’が周りの桜の大樹の中でも存在感をだしています。
「ほら、違う色の花が咲いてるよ」「これ、ハナモモよ、実は食べられないのよ」まだら模様や濃いピンクなど桜にはない色の花びらをもつハナモモの前で写真を撮ったり、お話をされているお客様がたくさんいらっしゃいました。
梅や花桃では、一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあり、「咲き分け」といいます。一般的には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われており、色素を作り出す遺伝子の突然変異が原因と推測されています。変異が起きた場所によって枝先だったり、根元に近いところから枝ごとに2色の花が咲き分けたりします。
ちなみに咲き分けのウメ、モモやしぼりの入ったツバキなど、花色に惹きつけられますが、種を撒いても決して同じ花は咲かず、枝を挿し木して殖やします。
モモは中国原産で、災いを除き福を招くとされてきました。平安時代にはすでに3月3日の桃の節句が祝われ、太古より日本人に親しまれていますね。ハナモモ'源平’のみごろはあと1週間ほどは続きそうです。「花は紅、柳は緑」春の散策をどうぞお楽しみください。