新宿御苑洋らん展の審査会が開催されました
いよいよ明日11月27日(火)から「第30回 新宿御苑洋らん展」が始まります。新宿御苑の恒例行事のひとつで、昭和58年(1983)のスタートから今年で30回目をむかえます。
本日は「新宿御苑洋らん展」に先駆けて、作品審査会が開催されました。
新宿御苑の温室の歴史は、明治8年(1875)の無加温の温室に始まります。明治25年の加温式西洋温室完成後、皇室行事などで用いられる洋ランや花きが盛んに栽培され、洋ランの交配も行われました。
戦後、国民公園となり温室も公開され、洋らんの他、熱帯・亜熱帯の植物を栽培展示しています。また、日本の絶滅危惧植物や、ワシントン条約で国際的な取引が規制されている洋らんなど、貴重な植物の保護育成にも取り組んでいます。
(写真:特別栽培室内の様子)
審査会では、洋らんの愛好家からの応募作品約200鉢のなかから、以下の7つの項目を総合的に判断し評価が行われました。
①その種の特徴を表している
②花形が優れている
③健全な花色である
④健全な花茎で、花付きがよい
⑤育成が困難である
⑥作品の姿形が整っている
⑦作品の展示方法が優れている
新宿御苑管理事務所長、次長、統括技術調整官、温室第一科長、温室第二科長、、国民公園協会新宿御苑支部長および日本洋蘭農業協同組合、川崎洋蘭クラブ、埼玉洋蘭会、神代洋らん友の会、全日本蘭協会、蘭友会からなる厳正な審査のもと、各賞にふさわしい作品を決定しました。
明日から開催となる「第30回 新宿御苑洋らん展」では受賞作品を含めて約200鉢の洋ランの展示を行います。
またあわせて、特別室1を会場に「明治150年企画 新宿御苑で作出された洋らんと戦前使われていた鉢展」を開催します。
新宿御苑にご来園の際にはぜひ大温室へご来場ください。
■第30回 新宿御苑洋らん展■
【日時】11月27日(火)~12月2日(日)
9:30~15:30 (閉館は16:00)
ただし、12月2日(日)は15:00まで(15:30閉館)
【会場】新宿御苑内 大温室
【料金】新宿御苑への入園料が必要です。(一般200円、小・中学生50円)
【内容】洋らんの愛好家から募集した洋らん約200鉢の他、新宿御苑で栽培されている洋らんを展示します。また、会場には洋らん栽培に関する相談コーナーを設け、一般の方のご相談をお受けします。
また、今年は明治150年特別企画として、温室内の管理区域を特別公開し『新宿御苑で作出された洋らんと戦前使われていた鉢展』を同時開催いたします。
【日時】11月27日(火)~12月9日(日)
9:30~15:30 (閉館は16:00)
ただし、12月2日(日)は15:00まで(15:30閉館)
【会場】新宿御苑内 大温室 特別室
【料金】新宿御苑への入園料が必要です。(一般200円、小・中学生50円)
【内容】新宿御苑で栽培している洋らんとともに、戦前に使われていた鉢の数々を展示します。