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フクバイチゴの鉢上げを行っています

庭園を守る取り組み

 今日は朝から曇り空で、気温も30℃を下回り涼やかな一日となりました。ソロリソロリと秋の足音が聞こえてきている園内ですが、温室バックヤードの冷温室ではフクバイチゴの鉢上げ作業を行いました。

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 フクバイチゴ(福羽苺)は、明治時代に新宿御苑で活躍した福羽逸人が明治33年(1900)に作出した、国産イチゴの第一号です。現在も種の保存の為に温室バックヤードの冷温室で栽培が続けられています。

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 冷温室とは、高山植物や冷地帯の山野草などを栽培するために温室とは違い、低い温度に保たれた部屋のことです。フクバイチゴは暑さが続くと葉に異常が出ることから、冷温室で栽培されています。

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 鉢上げとは 、挿し木したり種子をまいて育てた苗を、苗床から鉢に植え替える作業のことです。イチゴでは匍匐茎(ランナー)で親株から増やした子株を鉢に移します。

 フクバイチゴはランナーで増えますが、子株の部分が土に接触していないと根を出すことがありません。そのため、あらかじめランナー上で子株ができた部分を土の上に置き、発根させておきます。

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 鉢に移す手順としては、まず洋ランの植え替えと同様にウィルス対策としてハサミなどをトーチバーナーで加熱し、消毒します。消毒したハサミで子株を切り出し、その根に発根促進剤を付け、土とともに鉢に植え付けていきます。

 温室担当職員が日々、保全栽培に取り組む多くの希少植物は、植物の状態に応じて大温室に適宜展示をし、お客様にご覧いただいております。ご来園の際にはぜひ大温室にも足をお運びください。

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