バードウォッチングを楽しもう!!
今の時期は、落葉樹は葉を落とし、木に止まる鳥たちを見つけやすくなるため、バードウォッチングを楽しむのにぴったりの季節です。園内には池や林などさまざまな空間があり、たくさんの野鳥が暮らしています。
今日は、母と子の森で出会った鳥たちを紹介します。
地面をふっくりとした姿の小さな鳥が跳ね歩姿いています。とても可愛らしいこの鳥は「アオジ」です。
大きさはちょうどスズメくらいで、背中の羽もスズメによく似た色味です。少し黒みがかったピンクのくちばしと、お腹や目の下に黄色がかるのが特徴です。メスのアオジはもう少し淡い色合いになります。薄暗い林道や木々の茂みを好む鳥ですが、ときには地上に降りて、エサとなる昆虫や種子を探します。
「ガサ、ガサ、ガサ♪」と落ち葉が擦れるような音が響き、音の方をじっと見つめると「シロハラ」を発見しました。
大きさはヒヨドリより少し小さめで、淡い枯れ草色の体と、目の周りの黄色いアイリングが特徴です。落ち葉の下や土中にいるミミズ、虫を主に食べるので、落ち葉をひっくり返しながら探しています。シロハラはツグミの仲間で、寒くなると中国大陸からやってくる冬の渡り鳥です。
池のたもとでは、じっと水面を見つめる「カワセミ」がいました。新宿御苑で見られる野鳥のなかでも人気の高い鳥です。頭から尾羽にかけて翡翠色をしており、光沢のある薄青色のラインが入っています。お腹は鮮やかなオレンジ色で長いくちばしが特徴です。
何度も冷たい水の中に飛び込み、水中の生き物を狙っていました。
西休憩所近くでは、木の上の方から『クィッ♪クィッ♪』という、軽快な鳴き声が聞こえてきました。見上げてみると「ツグミ」がいました。
背中は淡いレンガ色、お腹は白黒のまだら模様で、目の上の白いまゆ毛がチャームポイントです。秋頃、はるばるシベリアから日本へやってきて、山地で秋のごちそうを食べて過ごし、山の食べものが少なくなってくると平地へ移動します。
先日、大雪が降ってから連日、吐く息は白く立ち込め、手がかじかむほど寒さの厳しい日が続いています。開園間もない時間ですと気温が0℃まで下がり、太陽の日差しがあるものの時折吹く風は肌に、ピリッと痛みを感じる冷たさとなっています。
冬の新宿御苑でバードウォッチングをお楽しみになる際は、暖かな格好で、遠くからでも観察ができる双眼鏡をお持ちいただくのがおすすめです!!