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☆巨樹の歴史を知ろう! ~ 第9回 ヒマラヤシーダー ~

新宿御苑の見どころ

 朝から雲ひとつない快晴ですが、気温は10℃を下回り肌寒い日となっています。ご来園されたお客様の服装も厚手のコートにマフラーや手袋を付け、防寒対策をされて冬の御苑散策を楽しまれていらっしゃいます。

 新宿門から入られて大木戸門へ向かう園路を進んでいくと、旧洋館御休所の前に円錐形の美しい樹形のヒマラヤスギがご覧いただけます。

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(旧洋館御休所前のヒマラヤスギ)

 ヒマラヤスギはヒマラヤからアフガニスタンを原産地とするマツ科の常緑高木で、日本には明治12年(1879)ごろ、横浜在住のイギリス人ブルークが、インドのカルカッタから種子を取り寄せて栽培したのが始まりといわれており、その実生苗100本が新宿御苑に植えられました。明治27年(1894)から御苑でも栽培が行われ、明治36年(1903)には1000本を挿木にし、そのうち270本が根づいたそうです。当時、植えられたと思われる木を含め、約380本のヒマラヤスギが現在もイギリス風景式庭園をはじめ、園内各所で生育しています。樹齢は100年以上と考えられています。

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(中央休憩所近くのヒマラヤスギ)

 その多くが樹高を20mを越え、大きいものでは約35m近くまで生長しています。のびのびと伸ばした枝は、剪定など人の手を加えることなく、広い敷地でのびのびと育っているため、円錐形に整った自然樹形でご覧いただけるのがポイントです。

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(新宿門近くのヒマラヤスギ)

 新宿御苑では、イギリス風景式庭園の景観を魅力的に演出するヒマラヤスギは、コウヤマキ、ナンヨウスギとともに世界三大庭園木にもなっています。

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 木の下には、三角形の木片のようなものがいっぱい散らばっています。その中を目を凝らして見てみると、バラの花のような形の松ぼっくりをご覧いただけます。御苑のヒマラヤスギには、たまご型の松ぼっくりがよく付きますが、熟すとぱらぱらと分かれて散ってしまいます。しかしなかには、松ぼっくりのてっぺんの部分だけそのまま残り、このように落ちていることがあります。

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(落ちる前の松ぼっくり)

 ヒマラヤスギの松ぼっくりは、園内でいつも必ず見つかるとは限りませんが、「是非見たい!!」という方は、新宿門横にあるインフォメーションセンターへお越しください。園内でご覧いただける木の実をご紹介しています。手に取って観察してみてください。

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■新宿御苑では動植物の採取や持ち込みはご遠慮いただいています。木の実や松ぼっくりなど観察した後は、ほかのお客様にもご覧いただけるように、元の場所に戻していただきますようご協力をお願いします。

【新宿御苑の巨樹の歴史を知ろう! 過去の記事はこちら】

>>第1回「ユリノキ」     >>第2回「タイサンボク」

>>第3回「ラクウショウ」     >>第4回「ケヤキ」

>>第5回「アメリカキササゲ」 >>第6回「ハクモクレン」

>>第7回「プラタナス」    >>第8回「カツラ」

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