お知らせ

2017新宿内藤とうがらし交流会を開催しました

イベント・セミナー

 いよいよ明日10月1日(日)から新宿各地で「第4回 新宿内藤とうがらしフェア」がはじまります。

 「新宿内藤とうがらしフェア」開催に先がけて、9月29日(金)に新宿御苑のレストランゆりのきで交流会を開催しました。

 会場には「新宿内藤とうがらしフェア」の名誉顧問である内藤家17代当主内藤頼誼さんをはじめ、新宿内藤とうがらしフェアにかかわるにかかわる学校や企業、団体、栽培農家、研究者、地域で活躍する方々など、約60名のみなさまにお集まりいただきました。

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 内藤とうがらしとは、新宿御苑が徳川家康の家臣・内藤家の下屋敷であった江戸時代に、屋敷地内の菜園から新宿一帯へと広まっていった新宿ゆかりの伝統野菜です。

 新宿御苑は江戸時代、徳川家康の家臣・内藤家の下屋敷として多くの野菜を栽培していました。その中に「内藤とうがらし」があり、江戸のお蕎麦ブームにともなって薬味として愛用され、江戸中で大変な評判となりました。やがて近隣の農家でも内藤とうがらしが栽培されるようになり、秋のみのりの季節には新宿から大久保にかけて真っ赤なじゅうたんを敷き詰めた光景が広がったそうです。

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(写真:内藤とうがらし)

 10月4日を「とう(10)がらし(4)の日」とし、前後10日間「とうがらし」をテーマに、新宿の新しい歴史、文化、観光、物産をご紹介します。会期中は新宿御苑をはじめ、新宿各地の約100店舗で内藤とうがらしをテーマにしたイベントや、素材として使った料理や加工品が提供・販売されます。

>>「第4回 新宿内藤とうがらしフェア」【詳しくはこちら】

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 交流会では、まずはじめに内藤とうがらしプロジェクトのリーダーである成田重行さんから開会の挨拶がありました。

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 次に名誉顧問である内藤家17代当主 内藤頼誼さんより、内藤家の下屋敷だった江戸時代の新宿御苑や、成田重行さんとの出会いのエピソードなどをご紹介いただきました。

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 続いて、主催者の国民公園協会新宿御苑の宍戸支部長、新宿区観光振興協会の恩田さん、新宿区文化観光課の関根さん(新宿区長吉住健一様代理)、NPO江戸東京野菜コンシェルジュ協会会長の大竹道茂さんよりご挨拶をいただき、新宿や歴史など内藤とうがらしにちなんださまざまな話題をご紹介いただきました。

(写真:国民公園協会新宿御苑の宍戸支部長)

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(写真:新宿区観光振興協会の恩田さん)

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(写真:新宿区文化観光課の関根さん(新宿区長 吉住健一 様 代理))

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(写真:NPO江戸東京野菜コンシェルジュ協会会長の大竹道茂さん)

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 次に内藤とうがらしを使った特製ノンアルコールカクテルで乾杯が行われました。

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 食事を召し上がっていただきながら、新宿御苑レストランの伊藤総料理長が、交流会に花を添える内藤とうがらしメニューについてご紹介しました。

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 今回は「みんなの気持ちをひとつに結ぶ」をテーマに、内藤とうがらし紅白おむすびをメインに、江戸東京野菜の香の物を添えました。

 おむすびは江戸東京野菜の八王子ショウガと内藤とうがらしの実、葉、根、茎すべてを素材に使うエコクッキングの技法を取り入れています。

 特製ドリンクは江戸時代に凉をとった飲みもの「金魚」がモチーフとなっています。

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 新宿御苑でも、日ごろよりレストランゆりのき、カフェはなのきにおいて、内藤とうがらしを使ったオリジナルメニュー作りを行ったり、園内各所の売店で内藤とうがらしの加工品や各種グッズをご紹介しています。

>>レストランゆりのき、カフェはなのき【詳しくはこちら】

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 最後に浅草雑芸団の上島さん、三上さんより、江戸時代に幕を開けた新宿御苑の歴史と、内藤家の下屋敷から広まってゆく『内藤とうがらし物語』を八木節に乗せて披露いただきした。

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 終始なごやかなムードのなか、内藤とうがらしの話題で花が咲いた交流会となりました。

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 江戸時代に内藤家の菜園で栽培がはじまった内藤とうがらし。

 明治以降になると、都市開発とともに畑は減り、内藤とうがらしは栽培されなくなりましたが、江戸東京野菜の普及・啓発に取り組むNPOや地元住民による内藤とうがらしプロジェクトにより2010年に見事復活を果たし、地域の学校や商店街などで栽培の取り組みが進められました。

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 学校や地域の方々を中心に、地元の商店街や企業など足元の取り組みからはじまった内藤とうがらしプロジェクト。現在も普及活動が活発に行われ、内藤とうがらしが結ぶ活動の輪はさらなる広まりを見せています。 

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 新宿の昔を今に伝える歴史的なシンボルとして、また新宿をさらに元気にするシンボルとして、今後もますます内藤とうがらしが注目されてゆきそうですね。

(写真:内藤とうがらしを応援!学習院女子大学 内藤とうがらし女子のみなさん)

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 いよいよ明日からはじまる「新宿内藤とうがらしフェア」。

 会期中は新宿御苑をはじめ、新宿各地の約100店舗で内藤とうがらしをテーマにしたイベントや、素材として使った料理や加工品が提供・販売されます。

(写真:内藤とうがらしを使った新宿ご当地七味)

 新宿の街をめぐりながら、内藤とうがらしがはぐくんだ地域の歴史や文化、魅力にふれてみませんか。

■第4回 新宿内藤とうがらしフェア■

 とう(10)がらし(4)にちなみ、平成29年10月1日(日)から10月9日(月祝)まで、新宿各地で内藤とうがらしの魅力を発信するさまざまなイベントが開催されます。

>>「第4回 新宿内藤とうがらしフェア」【詳しくはこちら】

・新宿内藤とうがらしフェア オープニングイベント

日時:平成29年10月1日(日)13:00~16:00

場所:新宿モア4番街にて(新宿駅東口)

内藤とうがらし摘み取り体験、料理方法、お守り作り盆栽仕立ての内藤とうがらし鉢植え、新名物!新宿ご当地七味などを総合案内コーナーにて紹介します。

・新宿御苑では平成29年10月7日(土)~9日(月祝)に江戸東京野菜をご紹介する野菜市場を開催します。

>>江戸東京野菜市場チラシ(PDFファイル)

・新宿御苑内エコハウスの展示スペースでは、平成29年9月26日(火)~10月22日(日)まで「新宿内藤とうがらしサミット2017」展示を行っています。

>>「新宿内藤とうがらしサミット2017」展示の様子はこちら

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