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森の中のハンゲショウ

初夏のみどころ

 虫の声に混ざって、カエルが池に飛び込む音がしました。雨あがりの母と子の森は、しっとりと静かな空気に包まれています。

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 母と子の森の池の周りで、ハンゲショウがみごろをむかえています。

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 ハンゲショウはドクダミ科の多年草で、湿地に群生します。花が咲く頃に葉の一部がおしろいを塗ったように真っ白に染まり、池の景色を明るくします。

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 花は房状のふわっと伸びた部分で、小さな雌しべと雄しべが集まっています。花に近い葉が半分だけ白くなるのは、花びらを持たない植物の工夫のようで、虫を集めるのに役立っています。 

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 ハンゲショウの漢字は、葉の半分が白くなることから「半化粧」。その他に「半夏生」もあります。「半夏生」とは古代中国で考案された季節を表す方式の七十二候(しちじゅうにこう)のひとつです。夏至から数えて11日目にあたる日を「半夏生」といい、その頃に花が咲くというのが由来です。その他に「片白草(カタシロクサ)」とも呼ばれます。 

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 葉の白い部分は花が終わると、また緑色に戻ります。この時期だけのハンゲショウの晴れ姿をお楽しみください。 

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