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自然が作り出した美しい花シャガ

新宿御苑の見どころ

 本日は朝から灰色の雲が空を覆い時折、強い風が園内を吹き抜けていきます。4月も残すところあと5日。先日まで園内各所で、桜が咲き誇り華やかな園内でしたが、冬に葉を落とした冬木立のシルエットだった木たちが新芽を芽吹き、やわらかい黄緑色の新緑が美しい季節となりました。

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 日本庭園や中の池、母と子の森などではシャガがみごろとなっています。

 こちらは日本庭園、上の池近くのシャガの群落です。一面、純白の花が咲き、引き寄せられるように多くのお客様が花を愛でていらっしゃいました。

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 花の縁には、レースの様に細かな切れ込みがあり、遠目から純白に見えた花の表面には橙黄色や淡紫色の斑点模様が入っています。

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「毎日綺麗な花が咲いているけど、何故かしら?」とお客様。

シャガの花は、朝に開き夕方にはしぼんでしまう一日花で、茎の上部で分岐し、その先についたつぼみを次々に咲かせます。

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 シャガという名前は、葉の形が同じアヤメ科のヒオウギに似ていることから、ヒオウギの中国名の「射干」を誤ってつけてしまったことに由来しているそうです。

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 古くに中国より日本に渡来し、それが野生化したと言われています。本州、四国、九州の林の中や山中などに自生しています。すらっと伸びた葉姿が美しいことから、庭園の下草などに用いられています。

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