紅褐色の若葉がアクセント♪ヤマザクラがみごろです
千駄ヶ谷門近くや中の池周辺、日本庭園など園内各所でヤマザクラ(山桜)がみごろをむかえました。
ここ千駄ヶ谷門の西側外周は、園路に沿ってヤマザクラの並木が楽しめるスポットとなっています。
ヤマザクラは先日ご紹介したオオシマザクラと同じ野生の桜です。
東北南部から九州にかけて分布しており、私たちにとって身近な野生の桜のひとつといえますね。
明治時代以降に染井吉野が広まるまでは、桜といえばこのヤマザクラのことをさしていたそうです。
現在も公園や庭園などに植えられ、広く親しまれています。
ヤマザクラの花は純白の一重咲きで、ピンク色の染井吉野とはまた違った印象が感じられますね。
一番の特徴が花と同時に紅褐色の葉が伸びること。遠目にみると赤い若葉で、木全体がほんのりと赤みを帯びているのが分かります。
新宿御苑には約65種1100本の桜があります。
ヤマザクラはそのうち約120本と1割以上を占めており、園内で楽しめる桜としては染井吉野の約400本、八重桜の一葉(イチヨウ)の約140本に次いで、第3位の本数となっています。
おもに外周園路や植栽エリア内などに多く植えられていますが、ここツツジ山の木は枝が低い位置まで伸びているので、花を間近でご覧いただけます。
ぜひ木のそばまで寄って、桜ウォッチングをお楽しみください。