ヤツデの花がみごろです
今日は気温は低いものの朝から気持ちの良い青空が広がり、紅葉散策にはうってつけの一日になりました。紅葉で色めく園内、新宿門近くなどではヤツデの花がみごろをむかえています。
ヤツデは葉の切れ込みが多いことを「八つ」に割れた「手」に例えたことが由来ですが、実際は葉の切れ込みは、7、9、11と奇数のものが多く見受けられます。
花は近づいて見てみると、無数の小さな花が集まって、ピンポン玉ほどの大きさの球状になります。ひとつひとつの花は、淡いクリーム色で、雄しべと雌しべが飛び出た、独特の形をしています。
花の周りには、忙しなく活動するハナアブなどの昆虫がよく見られます。これは、ヤツデの花からは盛んに蜜が出ているためです。秋から冬の間は、花が少なくヤツデの花の蜜は御苑に暮らす昆虫たちの貴重な食料となっています。