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第7回 歴史的巨樹を巡る~タイサンボク編~

新宿御苑の見どころ

 「巨樹」をテーマに、新宿御苑の歴史的な巨樹をご紹介するシリーズ。

 第7回となる今回は、新宿御苑の名木10選において唯一の常緑樹であるタイサンボクをご紹介します。

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(写真:温室前の名木10選のタイサンボク)

【新宿御苑の歴史的巨樹をめぐる 過去の記事はこちら】

 >>第1回「ユリノキ」    >>第2回「ハクモクレン」

 >>第3回「ラクウショウ」    >>第4回「プラタナス」

 >>第5回「ケヤキ」     >>第6回「カツラ」

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 タイサンボク(Magnolia grandiflora)はモクレン科の常緑高木。

 モクレンの仲間らしく、初夏に香りのある大きくて白い花が咲きますが、いまの時期は花が終わり、ごつごつした緑色の果実が出来はじめています。

(写真:タイサンボクの果実)

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 大きくてつやのある緑色の葉っぱも、タイサンボクの特徴のひとつです。自分の手とどちらが大きいか、ぜひ比べてみてくださいね。

(写真:新宿門近くのタイサンボク)

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 常緑樹とは、秋になっても落葉しないで、一年中ずっと緑色の葉っぱをつけている樹木のことをいいます。

 ただし「落葉しない」といっても、まったく葉っぱを落とさないわけではありません。

 光合成がうまくできなくなった古い葉っぱは、一年中いつでも新しい葉っぱと入れ替わっています。

 常緑樹は、新しい葉っぱと、古くなりはじめた葉っぱが、いつも一本の木にくっついているので、常緑に見えるのですね。

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 そのため、常緑樹であるタイサンボクの下には、いつも古くなった葉っぱが落ちています。

 黄色や茶色は古い落ち葉。緑の葉っぱは、今回の台風でうっかり外れてしまったのかもしれません。

 一枚の葉っぱにも、これだけいろいろな表情があるのが何ともおもしろいですね。

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 タイサンボクという名前は、漢字で「泰山木」と表しますが、これは大きな花や葉、樹形の美しさを、世界遺産に指定された中国・山東省にある名山「泰山(タイシャン)」にたとえたことに由来します。

 名前の印象から中国の木と思いがちですが、じつは北アメリカ原産の木。日本には明治時代に渡来しました。

 来歴のはっきりしたものでは、明治12年(1879)にアメリカ合衆国第18・19代の大統領グラント将軍夫妻が、来日の記念に植樹したタイサンボクが、上野公園に現存していますね。

 新宿御苑のタイサンボクも、明治20~30年代の宮内省所管の新宿植物御苑時代に植えられた、国内でも古い歴史のある木といわれています。

>>新宿御苑の歴史について詳しくはこちらをクリック

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 御苑にはイギリス風景式庭園や外周などに約60本のタイサンボクが生育しています。

 とくにここ温室前にある4本のタイサンボクは、大きいもので樹高およそ20メートル、幹回り265センチにまで生長しており、『新宿御苑 名木10選』のひとつにも選ばれています。

 まわりに何もさえぎるものもなく生育しているので、のびのびと枝を伸ばした自然樹形で楽しめるのが、御苑ならではの魅力となっています。

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 雨宿り中でしょうか。タイサンボクの葉っぱの裏側に、アオバハゴロモを見つけました。

 翡翠色の美しい姿から、学名に“芸者”(Geisha distinctissima)と付けられた、セミに近い種類の虫です。

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 台風10号の影響で、今朝は一時バケツをひっくり返したような雨が降りましたが、お昼にかけてだんだんと空も明るくなってきました。

 ふと気が付くと、さきほどのアオバハゴロモは葉っぱの下からいなくなっていました。

 雨が上がるのを待っていたのかもしれませんね。

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 新宿御苑で歴史ある樹木たちとの出会いをお楽しみください。

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