雨上がりの庭を彩るカンザンの花
シトシトと静かに雨が降る落ち着いた朝になりました。その雨もお昼頃には上がり、しっとりとした雰囲気となった園内各所では、カンザンがみごろをむかえようとしています。
カンザンは寒さや病害虫に強いということで公園などによく植えられる八重桜の代表です。園内には約90本植栽されていて、鮮やかな花色で八重桜の季節を華やかにしてくれます。そのためカンザンが一番好きというお客様も多いようです。
桜茶をつくるのに最も適しているのがカンザンの花だそうです。フリル状の大輪は、綺麗な紅色でおめでたい席にぴったりですね。花びらは多いものでは50枚を超えるものもあるようです。
枝ぶりも魅力の一つで、先端の小枝だけがクっと空を向く特徴を持ちます。その枝先に丸いブーケのような花がポンポンとついて園路を彩って揺れています。
植栽場所の日当たりなどにより、まだ蕾が多い木もありますので、全体的に咲き揃うのは今週末くらいになりそうです。
八重桜、そしてみずみずしい新緑。日に日に鮮やさを増してゆく新宿御苑の春をお楽しみください