ヤブランがみごろです
日本庭園や千駄ヶ谷休憩所近くなど、園内各所でヤブランがみごろをむかえました。細長い葉のあいだから、長い花茎をのばし、薄紫色の小さな花をいっぱいつけています。まだ、花が咲きはじめたばかりの株もありますが、薄紫色のビーズのようなつぼみも可愛らしいですね。
ヤブランは名前が表す通り、草木が生い茂ったうす暗い藪(やぶ)に生えます。木や草葉の下は太陽の光が届きにくいので、多くの植物にとっては育ちにくい環境です。ところが、このヤブランは日光が十分でない緑陰でも生長できるので、古くから庭園の下草として利用されてきました。
(写真:千駄ヶ谷休憩所近く)
草丈は大人のひざくらいまでと小さな草花ですが、緑の葉のなかからひょっこりと顔を出した花が、お客さまの注目を集めていました。
(写真:日本庭園)
天気などにもよりますが、新宿御苑では例年9月いっぱいくらいまで花をご覧いただけます。秋の花々がみごろをむかえた新宿御苑で、花を愛でながら、ゆったりと園内散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?
(写真:千駄ヶ谷休憩所)