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さがしてみよう♪ 雨の落としもの

新宿御苑の見どころ

 今日は接近する台風18号の影響で、雨の降り続く一日となりました。ぱらぱらと雨が弱まったかと思うと、急にバケツをひっくり返したような大雨が降り、なんとも落ち着かない空模様。ご来園のお客さまも、空を見上げて傘をたたんだり広げたりしながら、雨の日の散策を楽しんでいらっしゃいます。

(写真:イギリス風景式庭園)

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 秋の長雨というとおり、ここのところずっと雨が続きますが、園内ではこんなお天気ならではの出会いが待っていることも。

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 先日お客さまから「この緑色の実はなんでしょうか?」とのお問い合わせをいただきました。大きさはちょうどオリーブの実と同じくらい。実の皮はかたく、まだまだ熟している途中のようです。

 さて、いったい何の実だと思いますか?

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 ノーヒントだと難しい!という方には、枝と葉っぱのついたこちらの写真がヒントです。扇のような形をした葉っぱに見覚えのある方も多いのではないでしょうか?この葉っぱは11月中旬頃には鮮やかに黄葉します。

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 正解はイチョウの実(銀杏/ぎんなん)でした。

 ふつうは黄色く熟すまで木の枝にくっついているものですが、連日の雨によって、熟した黄色い実も、未熟な緑色の実もいっせいに地面に落ちてしまったようです。

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 イチョウは雌雄異株なので、木の一本一本に性別があり、実(ぎんなん)がなるのは雌株だけです。街路樹などは実がならない雄株が多く植えられていますが、新宿御苑には雌株と雄株どちらとも植栽しています。

(写真:西休憩所近く)

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 秋の紅葉の名所として有名な神宮外苑のイチョウ並木ですが、御苑のイチョウが母樹となっています。明治42年(1908)に新宿御苑で採取したぎんなんを、現在の明治神宮内の苗圃で育て、そのなかから選抜した木を大正12年(1923)に神宮外苑のイチョウ並木に植えたといわれています。

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 新宿門横のインフォメーションセンターでは、イチョウの実が熟す様子を時系列順に並べたミニ展示も行っています。新宿御苑にご来園の際は、ぜひインフォメーションセンターにもお立ち寄りください。

※イチョウの実(ぎんなん)は素手で触ると、かぶれる場合がありますのでご注意ください。

※新宿御苑では動植物の採取、持ち込みはご遠慮いただいています。みなさまのご理解ご協力をよろしくお願い致します。

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