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桜とふか~い縁のあるアメリカの花木といえば?

新宿御苑の見どころ

 先日4月20日は暦の上では「穀雨」でした。やわらかな春の雨が降る頃とされ、この頃から変わりやすい春の天気も落ち着いてくるといわれています。

 今日は気温21℃と5月上旬並みの陽気。曇天の空模様ですが、ときおり雲間から太陽が顔をのぞかせています。園内に降りそそぐ日差しもだんだんと強まり、春から初夏への季節の移ろいが感じられます。

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 太陽まぶしい行楽日和の季節をむかえると、新宿御苑は遠足シーズンの到来です。今日もおそろいのカラフルな帽子の子供たちが、園内の芝生を元気いっぱいに走りまわっていました。小中学校のお兄さん、お姉さんたちは課外授業での来園。大きな白いキャンバスに、お気に入りの風景を描きます。

 (写真:中の池近くの芝生)

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 新緑にふちどられた中の池に、ひときわ目をひくピンク色の花。ピンク色の花というと桜をイメージしますが、桜ではありません。でも、桜にとても縁のある花木のひとつ。さて、何の花かわかりますか?

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 正解はハナミズキでした。園内各所に約25本の木を植栽していますが、そのうちの15本はここレストハウス近くにあります。ほとんどが白花のハナミズキですが、さきほどの中の池やレストハウス近くに、ごく数本ほど紅花のハナミズキがあります。桜に続いて花を開き、みごろをむかえました。

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 ハナミズキは北アメリカ原産の落葉小高木で、花のきれいなミズキというのが名前の由来です。今でこそ全国各地に植えられ、街路樹や公園木として広く親しまれていますが、日本での歴史は意外と新しく、約100年前の大正時代にはじまります。

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 大正元年(1912)、当時の東京市長だった尾崎行雄がアメリカ合衆国ワシントンD.C.へサクラの染井吉野を贈りました。そして今からちょうど100年前の大正4年(1915)に、アメリカから感謝のしるしとして贈られたのがハナミズキでした。この逸話にちなみ、ハナミズキには「返礼」という花ことばが添えられています。

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 新宿御苑にも返礼として贈られたハナミズキのうちの3本が植えられたといわれています。残念ながら当時の木がどれなのかは、はっきりしませんが、園内に現存するハナミズキの多くが、一般的な街路樹のようなスマートな姿ではなく、樹齢を重ねたようなどっしりとした姿となっています。

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 (写真:中の池越しのツツジ山)

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 北アメリカ原産の木といえば、新宿御苑のシンボルツリーとしてもおなじみユリノキもそのひとつ。イギリス風景式庭園の芝生の中央に、樹高およそ35メートルの巨樹3本が堂々とたたずみます。ユリノキは、ハナミズキよりもさらに昔の明治時代に日本に渡来し、日本で初めて御苑に植えられたといわれています。その後、御苑のユリノキを母樹として全国へと広まりました。

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 ユリノキの花の時期もちょうどこれから。まだまだつぼみがちですが、連日のあたたかさもあり、今日にはぽつぽつと花を開きはじめました。花はチューリップのような形で、葉っぱと同じ黄緑色にオレンジ色の斑点がめじるし。お天気にもよりますが、来週末にかけて木いっぱいに花が咲き、みごろをむかえそうです。

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