2万7千人が来園!お花見日和の週末
春を代表する八重桜が咲きそろい、桜のベストシーズンをむかえた新宿御苑。
今年は4月に入ってからも、たびたび寒の戻りがあり、ときにはみぞれまじりの雨が降る日もありました。お客さまからは「こんなに雨の日が続いていたから、花も散ってしまっているかしら?」と心配される声も聞かれましたが、季節外れの冷たい雨風にも負けず、今年も大変華やかに咲きそろいました。
今日は久しぶりに気温が上がり、ぽかぽか陽気の春らしい一日となりました。お天気の良い日曜日ということもあって、約2万7千人のお客さまが来園され、御苑の八重桜をお楽しみになりました。
(写真:八重桜のイチヨウ)
「御苑はいつ来ても良いけど、一番良いのは八重桜の頃なのよ」とお客さま。以前ご覧になった八重桜に感激され、今年はお友達を誘ってご来園下さったそうです。「貴方にも見せたかったのよ!」「バラの花みたいできれいねぇ」とお客さま同士の会話にも花が咲きます。
(写真:中の池近く)
お花見散策やピクニック、記念撮影など、楽しみ方はお客さまそれぞれですが、みなさま満開の桜のような笑顔で、春のひと時を楽しんでいらっしゃいました。
(写真:イギリス風景式庭園)
八重桜というと、フリルのようにボリュームたっぷりに咲いた花姿が印象的ですが、比較的、花もちが良いのも特徴のひとつ。花びらの枚数が多いことに加えて、つぼみから満開まで大きくゆっくりと花開いてゆくので、ソメイヨシノに比べて、のんびりと花を観賞しやすいです。
(写真:八重桜のカンザン)
(写真:八重桜のフクロクジュ)
とはいえ、さっそく明日には雨の予報。お天気の具合が心配ですが、いまみごろの八重桜に続いて、カンザン(関山)、フゲンゾウ(普賢象)、フクロクジュ(福禄寿)などが咲きすすんでいますので、来週末18~19日頃にかけては晩春の八重桜が楽しめそうです。
あたたかくなったかと思えば冷え込んだりと、なかなか落ち着かないお天気ですが、来週中ごろからはまた春のあたたかさが戻ってくるとのこと。イギリス風景式庭園の芝生も、ひと雨ごとに新芽の若草色がにじみ出てきました。みずみずしい新緑とともに、あでやかに咲く八重桜をどうぞお楽しみください。