チョコチョコと跳ね歩くものの正体は?
日本庭園・御凉亭そばの茂みの中から、ガサッ♪ガサッ♪と音をたてながら1羽のアオジが姿を現しました。
チョコチョコと忙しなく跳ね歩き、葉っぱを裏返したり、降り積もった葉の山をのぞき込んだりと、植物の種子や昆虫を夢中になって探していました。
大きさはちょうどスズメくらいで、背中の羽もスズメによく似た色味のため、お客様より「黄色いスズメがいるんですけど」といった問合せを頂くほどです。
(左:アオジ、右:スズメ)
くちばしは、少し黒みがかったピンク色で、お腹や目の下に黄色味がかったラインが入るのが特徴です。メスはもう少し淡い色合いです。
アオジは、夏は北海道から本州の山地で繁殖しますが、秋から冬は雪の積もらない低地に移動します。そのため新宿御苑では、秋から冬の限られた季節だけ見られる代表的な野鳥となっています。
冬は木々が葉を落とし、枝先や草木の影に隠れる野鳥を見つけやすい時期です。現在、新宿門横のインフォメーションセンターでは、「園内で見られる野鳥の種類とそのくらしぶりにスポットをあてたテーマ展示」を行っています。
園内を散策しながら、バードウォッチングをお楽しみください。