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新年にちなむ植物といえば?

冬のみどころ

 新しい一年が幕を開けて今日で6日目。お正月にちなんだ植物といえば、門松でおなじみの「松(マツ)」です。お正月の時期には、お店や会社の玄関先に飾られた門松をよく目にしますね。

 冬は多くの木が葉を落とし、枯れたような姿になる季節。そんななか、葉を落とさず青々としているマツは、生命力や長寿の象徴とされ、古くから神の宿る神聖な木とされてきました。このことから、お正月に玄関に門松を飾ることで、年神様が福を運んでくると考えられてきました。地域による違いはありますが、一般的に元旦1月1日から1月7日までの「松の内」と呼ばれる期間に門松を飾ります。

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 日本の文化にもなじみ深いマツですが、その木の実は“松ぼっくり”という愛称で広く親しまれています。

 新宿御苑では国内外のさまざまな種類の松ぼっくりを観察できますが、なかでもお客さまの注目を集めているのが、巨大マツぼっくりのダイオウショウ(大王松)です。子供の手のひらサイズのアカマツの松ぼっくりと比べてみると、その大きさに圧倒されるほど。

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 ダイオウショウはアメリカ東南部の低湿地などに分布するマツの仲間です。園内では、中央休憩所から千駄ヶ谷方面へ向かう途中、中の池近くの園路沿いに3本植栽しています。大きいものは樹高およそ20メートルにもなります。

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 ダイオウショウのもうひとつの特徴が葉っぱ。マツの葉っぱといえば、針のようなピンととがった細長い葉っぱをイメージしますが、ダイオウショウの葉っぱはやわらかく垂れ下がるのが特徴です。

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 葉ひとつの長さは50センチ近くにもなります。この特徴から英名では「Long leaf pine(ロングリーフパイン)」と呼ばれます。

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 木を見上げると、細長い葉っぱの根もとに、たくさんの松ぼっくりが付いていますが、いつ落ちてくるのでしょうか?

 じつは松ぼっくりは「出来る時期」は決まっていても、「落ちる時期」は決まっていません。

 マツは春に花が咲いたあと、秋に松ぼっくりが出来上がります。その後、松ぼっくりが乾燥すると開いて、なかから羽のついた種子が飛び出します。その後、種子を飛ばす役目を終えた松ぼっくりが、枝から離れて地面に落ちてきます。ただし、松ぼっくりはとてもしっかりと枝にくっ付いているので、長いものは何年もそのままということも。

 ダイオウショウの松ぼっくりをご覧になりたい方は、新宿門横のインフォメーションセンターへ足をお運びください。本物のダイオウショウの松ぼっくりを展示しているほか、季節の自然や生きもののみどころを紹介するテーマ展示も行っています。

★現在のおもなテーマ展示はこちら(詳しくは各タイトルをクリック)

いきものたちの冬のくらし

自然から生まれた和の文様

バードウォッチングを楽しもう

 

【新宿御苑インフォメーションセンター】

 ■開館時間/9:00~16:30

 ■閉館日/新宿御苑休園日に準じる

  月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

 ■入館料/無料

 

※新宿御苑は動植物の採取が禁止されております。みなさまに庭園を楽しんでいただけるよう、ご理解ご協力をお願いいたします。

 新宿御苑の利用案内について詳しくはこちら

 >>環境省新宿御苑管理事務所ウェブサイト

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