大温室で「食虫植物展」開催中です

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 本日、8月20日(火)から9月1日(日)まで、大温室で「食虫植物展」を開催しています。
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 会場は、大温室内を順路通りに進んでいき、熱帯山地の植物エリアを過ぎたエリアになります。
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 「食虫植物ってどんな植物?」と疑問に思う方も多いかと思いますが、食虫植物とは、太陽エネルギーを利用して光合成をしていますが、根があまり発達していないため、虫を捕らえて栄養をとることで栄養を補っている植物です。
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 虫の捕まえ方もいくつかあるようで、落とし穴を利用して捕まえたり、ふさふさの毛に絡ませたり、虫を誘導して閉じ込めたりと様々な作戦で虫を捕らえているようです。
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 こちらはネペンテス科のウツボカズラ。葉先から伸びた葉脈が蔓になり、その先に捕虫袋をつけて落とし穴に虫を誘いこむ作戦をとっています。
 
 現在、国民公園として広く親しまれている新宿御苑ですが、もとは江戸時代内藤藩の下屋敷がルーツとなっています。明治39年(1906年)に皇室庭園としてとして誕生し、国際親善のため観桜会、観菊会などが開催され、また各種園芸植物の改良や温室の洋ラン栽培など園芸における日本文化の中心としての役割も果たしてきました。
 
 今から120年前の明治32年(1899)10月6日の朝日新聞に「新宿植物御苑のラン科植物」という記事が掲載され、福羽逸人が万国園芸博覧会への出張に際して、ブラジル産の珍しい食虫草であるネペンテス(ウツボカズラ)の改良種およそ10種を、国内で初めて御苑に導入したことが紹介されています。
 福羽は園芸上の価値が高いと、観賞植物として日本に導入し、品種改良を行いました。
 記事では「従来小石川植物園あるいは大隈伯邸にても熱帯産のラン科植物各種培養しつつあれども、未だかつてその類を見ざる稀品(きひん)にて、ネペンテスのごときは今回初めて本邦に移植したるものなりという。」と感動の声が記されています。
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 こちらは、タヌキモ科のミミカキグサ(Utricularia bifida)。日本の湿地でも自生しています。よく見ると確かに耳かきのような姿をしていますね。虫を捕らえる器官は、地下茎や茎に捕虫嚢と呼ばれる小さな袋をつけ、虫が中に入り込むとふたを閉じて捕まえます。捕虫器官は、肉眼では確認できないくらいとても小さいです。
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 生態が不思議な食虫植物は、多くのお客様が興味深々で観察していらっしゃいました。管理している温室スタッフに熱心に質問したり、ウツボカズラの花をご紹介すると「こんなにかわいい花が咲くの?」と花を愛でていらっしゃいました。
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(ウツボカズラの花)
 
 食虫植物の不思議な生態や進化のしくみを観察しながらの散策はいかがでしょう?
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■大温室 食虫植物展■
【日程】2019年8月20日(火)~9月1日(日)
【場所】大温室
【時間】9:30~18:00(8月20日)
    9:30~17:00(8月21日~)
 
■大温室バックヤードツアー■
【日程】2019年8月21日(水)
【開始時間】11:00(所要時間45分程度)
【受付】大温室前(当日受付)で開始30分前より受付開始
【定員】先着20名程度

2019年8月20日 17:34

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