大温室でミヤコジマソウが咲いています

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 本日は雨は降っていないものの、とてもムシムシとした梅雨らしいお天気です。熱帯や亜熱帯のような気温や湿度の高い地域の植物がたくさん植栽されている大温室で、ミヤコジマソウの花が咲いています。
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 ミヤコジマソウは大温室の沖縄コーナーの足元で、そっと可憐に咲いています。丸い葉の上に約1cmほどの小さい純白の花が開いており、まるで妖精のラッパのようですね。
 名前の通り、宮古島周辺の海岸付近に生えるキツネノマゴ科の多年草ですが、海岸の開発などにより減少しています。
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 環境省は日本に生息または生育する野生生物について、絶滅のおそれのある野生生物の種をカテゴリーごとにまとめたリスト「レッドリスト」を作成し、その中ではミヤコジマソウは『絶滅危惧IA類(CR)』に分類されます。
 
 絶滅危惧IA類(CR)とは、『「現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、野生での存続が困難なもの」のうち、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性がきわめて高いもの」』と定義されています。
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 絶滅の危機にひんしている植物のなかには、環境の変化や開発等により、生息地そのものが危うい状況に置かれているものも少なくありません。
 野生の生きものは本来の生息地で保全することが原則ですが、生息地での存続が困難な状況に追い込まれた種を守るためには、一時的に生息地外において保護することも重要です。
 新宿御苑は、社団法人日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。 
 
 また、2008年10月から絶滅危惧植物の種子保存を行っています。種子は植物そのものに比べて小さいため、取り扱いがしやすく、場所を取らずに保管することができます。万が一、野生の植物が失われても、種子から栽培して増やしたり、自然に戻したりと、研究・保護活動への活用が期待されています。
 日本植物園協会および各植物園などと連携して、全国から種子とその自生地の情報を収集し、御苑内の施設で長期保存を行っています。
 
 絶滅危惧植物を紹介し、より多くの人々に関心と理解を深めてもらうため、6月の環境月間では特別企画として「日本絶滅危惧植物展」を開催するなど、絶滅危惧植物を守るための様々な取り組みを行っています。
 
 絶滅危惧植物だけではなく熱帯ならではの大きな植物や、色鮮やかな植物もいろいろとお楽しみいただける大温室。新宿御苑にお越しの際は、ぜひ大温室にも足をお運びください。
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(写真↑:トラフアナナス)
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(写真↑:クスダマジンジャー)
 

2019年7月 2日 16:46

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