清楚で涼し気 ナツツバキがみごろです

カテゴリ:

o1.jpg
 朝から気温がぐんぐん上がっていますが、園路には巨樹が陰をつくり、ひんやりとした涼しい風が吹き抜けています。
 純白の夏椿(ナツツバキ)の花が、千駄ヶ谷門の近くで涼し気に咲いており、カメラを手にしたお客様が足を止めていました。
 
o2.jpg
 ナツツバキは、福島以西から九州にかけて自生する落葉高木で、夏にツバキに似た花が咲くことが名前の由来です。気品に満ちて清楚な花は、一日花で朝咲いて夕方にはツバキのように落花してしまいます。
o3.jpg
 緑あふれる時期に、虫たちに花粉を運んでもらうため、植物は目立つ白い色で虫を誘います。今日のナツツバキにも、蜜をもとめてミツバチやアゲハチョウがいそがしく飛び回っていました。ハチの身体は花粉だらけになっています。
o4.JPG
 ナツツバキの木の下で「これはサラソウジュとは違うのですか?」とお尋ねになるお客様がいらっしゃいました。ナツツバキは別名「サラノキ」「シャラノキ」とも呼ばれています。サラソウジュは、ムユウジュ、インドボダイジュとともに仏教三大聖樹と呼ばれ、この木の下でお釈迦様が入滅したと言われています。インド、ヒマラヤ原産のフタバガキ科のサラソウジュは、日本の冬を越せないので、代わりに葉の形が似ていたナツツバキを、寺院に植えるようになったとされています。「平家物語」の「沙羅双樹の花の色…」のサラソウジュもナツツバキのことと思われます。
180519_307.jpg
【写真↑温室のサラソウジュ:2018年5月撮影】
 
o5.jpg
 こども広場の青々した芝生と夏空に映えるナツツバキは、6月下旬頃までお楽しみいただけそうです。こどもたちが喜ぶトンボやチョウなどの生きものにも出会えるかもしれませんね。初夏の新宿御苑をお楽しみください。

2019年6月18日 16:31

2019年12月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31