生命は続く、アメリカキササゲの花

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 昨日から降り続いた雨も朝方には上がり、昼過ぎには雲間から太陽が顔をのぞかせていました。ひやりと冷たい風が吹き抜け、初夏らしい過ごしやすい休日となりました。
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 ツツジ山では、アメリカキササゲがみごろをむかえました。
アメリカキササゲは、千駄ヶ谷門から入られて真っ直ぐ園路を進むと右手側に千駄ヶ谷休憩所が見えてきます。休憩所の建物の前を右手側に進むと、たくさんのツツジが植栽されている「ツツジ山」が見えてきます。
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 ツツジ山エリアでひと際目を惹く大きな老木が目に入ります。近づいて見てみると、木の根元から萌え出てきた「ひこばえ」から大きな卵心型の葉が茂り、その中にアクセントのように白いアメリカキササゲの花が色を添えています。
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 大きな葉っぱの上に円すい型の花序を出し、白いフリルのような花をたくさん咲かせるのが特徴です。まるでシャンデリアのような華やかさです。
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 一つ一つの花は3センチ程で、フリルのついた花びらの中心に小豆色とオレンジ色の斑点があります。これは、ツツジやスミレ、シソ科などの植物の花びらにも、こういった模様が入りますが、一般的にこれは花粉の運び手となる虫に蜜のありかを示すための蜜標(ハニーガイド)であると考えられています。
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 アメリカキササゲは北アメリカ原産の落葉高木で、新宿御苑が植物の栽培試験場だった明治時代の初期にヒマラヤスギなどとともに渡来し、日本で初めて栽培が行われたそうです。
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 御苑のアメリカキササゲは、新宿御苑開園十周年記念の1959年に『新宿御苑 名木10選』のひとつにも選ばれました。数十年前の落雷により、折れてしまいましたが、同じ根から伸びたひこばえがどんどん生長し、花を咲かせています。
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 親株の力強い生命力でたくましく生きる姿は、多くの人を魅きつけています。散策の際には、威風堂々と佇むアメリカキササゲをお楽しみください。

2019年6月 8日 14:46

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