大温室鑑賞教室を開催しました

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 本日4月5日(金)は10:00と13:00の2回、大温室鑑賞教室を開催しました。温室担当職員がガイド役を務め、新宿御苑の温室の歴史や魅力、貴重な洋ランや絶滅危惧植物等の栽培の取り組みについてご紹介しました。
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 現在の新宿御苑の大温室は、平成24年(2012)に環境配慮型施設としてリニューアルオープンして6年がたちました。館内の植物もすくすくと生長し、洋らん展や絶滅危惧植物展のほか鑑賞教室やバックヤードツアーなどのイベントを定期的に開催しています。
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(写真:60年に一度咲くといわれるキンシャチの花)
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(写真:開花予告!今年もサラソウジュの花のつぼみが出てきました)
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 新宿御苑の温室の歴史は明治8年(1875)に建てられた約100平方メートルの温室に始まります。当時御苑は、「内藤新宿試験場」とよばれる内務省所管の農業試験場で、国家規模での農業技術行政の取り組みや西洋の近代農業技術の導入が行われていました。
 明治12年(1879)には宮内庁所管となり、温室内で栽培したメロンやイチゴなどの果物や西洋野菜を宮中晩餐会で供し、洋ラン等の温室植物で宮廷を装飾するなど、国内外の賓客をもてなしました。
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(写真:国産イチゴ第一号の福羽苺は明治時代の御苑で作出されました)
 
 ユニークな姿のウツボカズラは別名ネペンテスとも呼ばれ、つぼ型に変形した葉っぱで虫を捕らえる食虫植物として知られています。
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 ウツボカズラの自生地では葉っぱの中にお米を入れて蒸し焼きにして食べることもあるそうです。日本でも朴葉味噌を作るホオノキや桜餅を包むサクラの葉っぱなど、さまざまな形で食事に植物を取り入れていますが、国によって食習慣は違っていても植物が人の暮らしに結びついていることが感じられますね。
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 ネペンテスは御苑の歴史とも深いつながりがあるのはご存知でしょうか?
 明治32年(1899)10月6日の朝日新聞に掲載された記事においては、福羽逸人が万国園芸博覧会への出張に際して、ブラジル産のめずらしい食虫草であるネペンテスの改良種およそ10種を、国内で初めて御苑に導入したことが紹介されています。
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 レストランゆりのき(エコハウス)内の展示室で開催中の「史料よりひもとく皇室庭園 新宿御苑の歩み」展では、皇室庭園時代の御苑にスポットをあてて、当時の貴重な写真や史料とともにご紹介しています。
 ご来園の際にはぜひお立ち寄りください。
 
■「史料よりひもとく皇室庭園 新宿御苑の歩み」展■
【日時】2019年2月23日~5月中旬
    9:00~17:30(閉門は18:00)
【会場】レストランゆりのき(エコハウス)展示室
【内容】明治39年(1906)に皇室庭園として誕生した新宿御苑。明治・大正・昭和という時代を経て、皇室庭園として発展を遂げた新宿御苑の歴史を各種史料から紹介します。

2019年4月 5日 10:50

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