大温室のバックヤードツアーを開催しました

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 本日23日(水)~25日(金)の3日間、大温室のバックヤードツアーを開催しています。通常は非公開のバックヤード(栽培所)を特別公開し、担当職員がガイド役を務め、新宿御苑の温室の歴史や魅力、貴重な洋ランや絶滅危惧植物等の栽培の取り組みについてご紹介しています。
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 午前11時と午後1時半の2回開催しています。サービスセンターの前に集まっていただき腕章を受け取って出発です。
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 昨日から大温室は改修工事のため休館していますが、その大温室を眺めながら、一行はバックヤードに向かいました。
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【写真↑:ボイラー煙突】
 3台のボイラーで大温室とバックヤードの栽培室の温度管理をしています。 
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 バックヤードの栽培室はAからKまでの複数の棟に分かれており、それぞれ日照や湿度、気温といった環境条件が違っています。栽培棟には日よけと開閉できる天窓があり、各棟の植物にあわせて快適な環境をつくっています。台風の時には、風で壊れてしまいますので、窓を閉め、日よけをまとめておきますが、台風が通りすぎた後は、葉が焼けてしまうので大急ぎで、日よけを下ろすという苦労話が出ていました。
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 新宿御苑における温室の歴史は古く、内務省所管の農業試験場であった明治8年(1875)に温室が建てられ、植物の栽培がはじまりました。明治12年(1879)には宮内庁所管となり、温室内で栽培したメロンやイチゴなどの果物や西洋野菜を宮中晩餐会で供し、洋ラン等の温室植物で宮廷を装飾するなど、国内外の賓客をもてなした歴史があります。当時は洋ランを持っていることで国力を示したとされ、熱心に作出しました。その当時作出された洋ランは代々のスタッフが守り続け、100年以上大切に育てられてるものもあります。現在、大温室と栽培棟をあわせて、2700種の植物があり、そのうち1200種が洋ランです。
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 また新宿御苑は、日本植物園協会の植物多様性保全拠点園と、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園になっており、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。絶滅のおそれのある植物のなかには、環境の変化や開発等により、生息地そのものが危うい状況に置かれているものも少なくありません。野生の生きものは本来の生息地で保全することが原則ですが、生息地での存続が困難な状況に追い込まれた種を守るためには、植物園などの施設で保護し、育てて増やす「生息域外保全」も重要になります。
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 平成20年10月からは絶滅危惧植物の種子保存を行っています。種子は植物そのものに比べて小さいため、取り扱いがしやすく、場所を取らずに保管することができます。万が一、野生の植物が失われても、種子から栽培して増やしたり、自然に戻したりと、研究・保護活動への活用が期待されています。保存している種は蒔いてみても、簡単にはうまくいきません。その植物にあった環境を把握する為に試行錯誤し、植物園協会で情報をシェアしながら進めています。
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 ご参加のお客様は、熱心に質問されたり、写真撮影をなさったり、お客様同士で情報交換をなさったりとなごやかな雰囲気でツアーをお楽しみ頂きました。
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※新宿御苑大温室につきましては、施設の点検を行うため、
平成31年1月22日(火)から1月25日(金)まで臨時閉館させて頂いております。
来園者の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
 

2019年1月23日 16:10

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