「リゾートに来てるみたいねー」とお客様の声が響きました。大温室は熱帯や乾燥地の珍しい植物が観察でき、1年中いろいろな花を楽しめると、ご好評いただいておりますが、大温室には絶滅危惧植物を保護をするという役割もあります。
大温室バックヤードの栽培エリアでは、ヒメヒゴタイを栽培をしています。
【写真:昨年秋撮影】
ヒメヒゴタイは日本、中国東北部の日の当たる野原に自生する多年草ですが、東京、千葉、愛知県等では絶滅し、日本国内の多くの地域で絶滅が心配されています。
今日は、この秋咲いた花から種をとりました。今、育てているものも、このように採った種から育てたものです。このように育て、増やした絶滅危惧植物は、他の植物園と種苗交換を行い協力して保存活動を行っています。
ヒメヒゴタイは花茎をスーっと伸ばし高いものでは150cmにも伸び旺盛に枝分かれして花を咲かせます。花を咲かせた株は、この後枯れてしまいますが、花を咲かせなかった株は地面を這うように葉を広げます。そのうち葉は枯れてしまいますが根は越冬し、来年の開花を目指します。
今年の夏は、特別暑かったのでヒメヒゴタイは、冷温室で管理していましたが、この後、日よけ棚の方に移されて外気の中で越冬します。来年、可愛らしい花を咲かせてくれるのが楽しみです。
※大温室の栽培エリアは非公開です。
2018年10月19日 15:17