七夕の夜空に届け♪梶の葉に託した想い

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 本日7月7日は七夕です。七夕といえば物語で織姫と彦星が一年に一度だけ会える日として知られていますね。日本ではこの頃ちょうど梅雨時期ということもあり、天の川を渡って織姫と彦星がなかなか再会を果たしにくいようです。
 今日は「七夕」にちなんだ植物をご紹介したいと思います。
 
(本歌)
  天の川 とわたる舟の かじのはに
           思うことをも 書きつくるかな
                               上総乳母『後拾遺和歌集』
 
(本歌取り)
  七夕の 門渡る舟の 梶の葉に
           いく秋書きつ 露のたまづさ
                               藤原俊成『新古今和歌集』
 
(彦星が織姫に逢いにゆくために天の川を漕ぎ渡る舟の舵(梶)ではないが、その梶におりる露のように、私はもう幾秋、梶の葉に書きつづけたことでしょうか。あなたをお慕いする手紙を)
 
 こちらの和歌に登場する「梶の葉」が今日の主役です。
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 七夕にもうひとつ欠かせないのが、笹に願いごとを書いた短冊を飾る行事ですね。そのルーツは非常に古く、古代中国に伝わる二つの星の恋物語と、日本古来の神事である棚機つ女(たなばたつめ)信仰があわさって生まれたと考えられています。昔の日本では今のように短冊に願いごとを書くのではなく、カジノキ(梶の木)という木の葉っぱ7枚に歌を書いて星に手向ける風習だったそうです。
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(写真:母と子の森の橋付近のカジノキ)
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 カジノキはクワ科コウゾ属の落葉高木で、園内では母と子の森に約70本植栽しています。同じクワ科のコウゾとは近縁種で、木の皮が和紙や布の原料にもなります。
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 また、古くは直接このざらざらとした葉っぱに筆と墨で歌をしたためたそうです。昔は物が貴重だったので紙の変わりとして使われていたのでしょうね。
 こうした逸話にちなみ、織姫の星である織女星(しゅくじょせい/こと座α星ベガの中国名)は別名、梶の葉姫(かじのはひめ)とも呼ばれます。
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 木を見上げると緑色のあめ玉のようなものがいくつも見つかりました。これはまだ熟していない木の実で、これから8月にかけてオレンジ色の果実が熟します。
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 都会のオアシス・新宿御苑で人と自然のつながりを身近に感じてみませんか?
(写真:ナミアゲハ)
 
 6月21日から本日7月7日までの期間は、環境省の主唱により「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」が行われます。このキャンペーンは地球温暖化防止を目的に、ライトアップ施設や家庭の照明の消灯を行います。特に6月21日(夏至の日)と7月7日(クールアース・デー)は特別実施日となっており、夜8時から10時までの2時間、全国のライトアップ施設や各家庭の照明の一斉消灯を呼びかけています。
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2018年7月 7日 10:00

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