芝生の花ってどんな花?

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 広々とした芝生と点在する巨樹が特徴のイギリス風景式庭園。堂々とたたずむ巨樹と芝生に奥のビル郡が借景となり、都会のオアシス・新宿御苑を代表する景観となっています。
 お客様からも「いつもきれいな芝生に癒されます」「芝生でピクニックするのが家族の恒例行事です」などなど、御苑の芝生に親しみを感じていらっしゃる声を多く寄せていただきます。
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 寒い季節にご紹介した時は、一面ミルクティー色の冬の装いでしたが、今はすっかり若葉色のじゅうたんに装いを変えました。桜の頃の芽吹きに始まった“芝生の衣替え”も、先日5日の立夏を過ぎ、日を追うごとに夏らしい緑が深まりつつあります。
 
 御苑の芝生は、東南アジア原産のコウライシバ(高麗芝)と、日本や中国などに自生するノシバ(野芝)の2種類。
 見た目だけで区別するのは少し難しいかもしれませんが、葉っぱが伸びてきたことでお互いの個性が分かりやすくなってきました。ピンとした細長い葉がコウライシバ、ふんわりと柔らかく少し幅が広い葉がノシバになります。
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 またこの時期ならではの特徴が芝生の花。緑の芝生のなかに、ところどころ赤茶色になった部分があることにお気づきになった方もいらっしゃるのではないでしょうか? ちょうど今ノシバの花が咲いています。
 
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 遠目には赤と緑のマーブル模様のように見えますが、近づいてゆくとだんだんと様子が分かってきます。ノシバの葉っぱの間からピョンピョンと赤い穂先がたくさん飛び出しています。こちらがノシバのお花です。
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「芝生に花が咲くの?」と不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、芝生はイネ科の植物で他の草木と同じように花が咲きます。花びらはなく、赤茶色の小さな花穂を伸ばした素朴な花姿は決して目立つものではありませんが、自然は四季折々に装いを変え、命の営みを繰り返しているのですね。
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 園内の芝生は季節にあわせて庭園担当職員が定期的な手入れ作業を行い、美観の維持と植物の保全に取り組んでいます。
 
先日5月7日(月)には園内の芝生において、芝生育成用の肥料を散布いたしました。
・散策の際には靴の裏などに白い粒状の粒子が付くことがありますが、人体に害はありません。ご理解とご協力をお願いいたします。
・散布肥料名「マイスターMX07」(成分:窒素、く溶性りん酸、水溶性加里、く溶性苦土)
 
 新宿御苑では、木々をのびのびと自然樹形で育てるとともに、お客さまに安全・快適に園内をご利用いただけるよう、季節や植物の生育等にあわせた庭園管理を行っています。
 作業中はご不便をおかけしますが、ご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
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 普段、何気なく見ていた植物も、見る視点を変えてみると新しい発見があります。新宿御苑に暮らすたくさんの生きものや植物たちとお話をする気分で、ゆっくり自然観察しながら散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?

2018年5月 8日 11:00

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