絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます

カテゴリ:

2.JPG

 青空が眩しい休日です。本日は「みどりの日」。国民一人ひとりが自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し豊かな心を育む日です。新宿御苑では「みどりの日」にちなみ、本日は無料開園となっています。キラキラと新緑が眩しい園内では、たくさんのお客様が初夏の休日を楽しんでいらっしゃいます。

 「みどりの日は植物園の日 植物を守ろう」ということで、本日は新宿御苑の絶滅危惧植物の生息域外保全の取り組みをご紹介します。

1 (2).JPG

 環境省では、日本に生息または生育する野生生物について、絶滅のおそれのある種をカテゴリーごとにまとめたリストを作成し『レッドリスト』として発表しています。以前は5年ごとに見直しを行い公表していましたが、平成27年度から、生息状況の悪化等によりカテゴリー(ランク)の再検討が必要な種について、時期を定めず必要に応じて個別に改訂することとしていて、2017年に公表したレッドリストには絶滅危惧種が38種増加しています。レッドリストへの掲載は、捕獲規制等の直接的な法的効果を伴うものではありませんが、社会への警鐘として広く社会に情報を提供することにより、様々な場面で多様な活用が図られるものです。

3.JPG
【写真↑:温室内の表示】
 環境省では、絶滅の危機にある野生生物の現状を的確に把握するとともに、特に保護の優先度が高い種については、更に生息状況等に関する詳細な調査の実施等により情報収集を行い、その結果及び生息・生育地域の自然的・社会的状況に応じて「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく国内希少野生動植物種に指定する等、必要な保護措置を検討しています。
4.JPG
 野生生物は本来の自生地で保全することが原則ですが、生息域内での存続が困難な状況に追い込まれた種を守るため、一時的に生息域外において保護することも重要です。新宿御苑は、社団法人日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。
5.JPG
 種の保存法に基づく国内希少野生動植物種としては、ハナシノブの系統保存を行っているほか、4種(アマミデンダ、オキナワセッコク、ムニンノボタン、ムニンツツジ)を栽培しています。そのほかにも、レッドリスト記載種の約170種(うち絶滅危惧種約140種)について、温室などを活用した栽培を行っています。
6 (2).JPG
 大温室内の特別室では育成保護の一部を展示し、皆様にご覧いただいていますが、園内の栽培所では温室担当のスタッフが植物に適した環境で栽培し保護に努めています。 
※栽培所は非公開です。
7.JPG
 また、2008年10月から絶滅危惧植物の種子保存を行っています。種子は植物そのものに比べて小さいため、取り扱いがしやすく、場所を取らずに保管することができます。万が一、野生の植物が失われても、種子から栽培して増やしたり、自然に戻したりと、研究・保護活動への活用が期待されています。日本植物園協会および各植物園などと連携して、全国から種子とその自生地の情報を収集し、新宿御苑内の施設で長期保存を行っています。
8.JPG
 園内の施設で保全を行っている日本の絶滅危惧植物をご覧いただきながら植物とのつながりを考えてみませんか?
9.JPG

2018年5月 4日 16:03

2018年11月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30