職員研修会を実施しました

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 これから春の桜の行楽シーズンをむかえる新宿御苑。
 国民公園協会では2月19日(月)の休園日を活用して、お客さまへのサービス向上を目的に、新宿御苑の歴史と魅力、外国人来園者への接遇、災害対応訓練の三つをテーマにした職員向け自主研修会を実施しました。
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(写真上:ビニール袋を使った腕吊り、下:外国人来園者への接遇研修)
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 まずはじめに「新宿御苑の歴史と魅力」をテーマに講演を行いました。
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 新宿御苑は、徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷の一部がそのルーツといわれています。
 明治5年(1872)、大蔵省が内藤家の屋敷地跡に「内藤新宿試験場」を開設しました。新しい国づくりのためには、農業の近代化が重要であると、大蔵大臣の大久保利通がリーダーとなり、西洋農業技術の研究や、指導者の育成が進められました。
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 その後、内藤新宿試験場は、農学校、皇室御料地、皇室庭園へと発展してゆきますが、このときに主導的な役割を担ったのが新宿御苑の農学博士であった福羽逸人でした。
 福羽が手がけた代表的な事業のひとつが、日本初の国産イチゴ「福羽イチゴ」の作出です。「とちおとめ」や「あまおう」「紅ほっぺ」など、現在、日本で食べられている多くのイチゴ品種も親元をたどってゆくと福羽イチゴにつながります。
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 当時の図面や新聞記事などの歴史資料や、園内の四季や風景、自然、生きものたちの今をとらえた写真などを通して、新宿御苑の歴史と魅力について理解を深めました。
(写真:園内に生息する動物や植物の写真を交えながら解説)
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 次に「外国人接客のノウハウとコツ」をテーマに接遇研修を行いました。日頃より日本国内においてインバウンド人材教育に取り組む、株式会社ワンストップイノベーションCCOの愛甲香織氏を講師に迎え、外国人来園者が安心して快適に利用できる受け入れ方法を学びました。
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 接遇研修では、2020年に向けた最新の訪日外国人(インバウンド)情報の提供のほか、各国の文化や風習などの紹介や、ようこそ言葉と題した基本的な挨拶を、英語、中国語、韓国語で発生練習を行いました。
 
 続いて後半の部では、災害対応訓練を行いました。まずはじめに2011年の東日本大震災時における新宿御苑の様子をふりかえりました。
 2011年の東日本大震災時には主要な交通機関が停止し、首都圏における帰宅困難者が約515万人、新宿区においては駅周辺に約30万人が滞留し、一時滞在施設の不足や施設、道路混雑による混乱等が発生しました。
 新宿御苑においては、3.11の地震発生から45分後の15時半時点で園内の避難者数は約1万人となりました。しかし大規模災害発生時においては約20万人が避難してくると考えられています。新宿御苑は新宿区の広域避難場所に指定されており、園内で負傷される方や負傷者が避難してくることが考えられます。
 
 負傷者や急病人が発生した場合に、その場にいる一般市民の迅速な応急手当てによって、尊い命が救われた事例が数多く報告されています。一人でも多くの市民が応急手当てをできるようになることで、お互いに助け合う(共助)ことができると期待されています。
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 災害時における新宿御苑の役割を理解するとともに、負傷者の救護・救助活動に迅速に対応できるよう、多言語での避難誘導の声かけや応急救護、搬送方法等を学びました。
(写真:三角巾の使い方を確認)
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 2~3人で1組となり、三角巾をたたんだ包帯の作り方や、骨折した場合の救護方法などを学びました。三角巾や副子(添え木)がない場合にも、代用品として身の回りにあるさまざまなものを使用できることを確認しました。
(写真:ビニール袋を使った腕吊り)
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 災害発生時には道路の混乱や多数の負傷者が発生するため、救急車の到着が困難となり、人の力で最寄りの応急救護所へ搬送する必要があります。こうした時は担架のかわりに、ブルーシートや毛布などを活用して負傷者を搬送することができます。
(写真:ブルーシートを使った搬送)
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 このほか、園内備品である車いすを使った搬送訓練も実施しました。意識がなかったり、自力歩行が困難な負傷者は、数人でサポートしながら安全に車いすへ誘導します。
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 最後に、カフェはなのきに会場を移し、首都直下型地震と、地震を原因とする火災が発生した想定で、来園者の避難誘導 模擬訓練を行いました。
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 模擬訓練では、新宿御苑スタッフ役と来園者役(健常者)と、心身障がい者や傷病者など避難支援を必要とする災害時要援護者役に分かれ、それぞれの役割に応じた行動や避難誘導を行いました。わずかな人数のスタッフ役だけでは、すべての来園者を安全に避難させるまでにかなりの時間を要します。
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 スタッフ役は元気な来園者の方にも協力を呼びかけ、お互いに助け合いながら、災害発生現場から安全に速やかに、すべての来園者に適切な避難誘導支援を行いました。
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 災害はいつ起こるか分かりませんが、ひとりでも多くの人が応急救護の知識と技術を身につけておくことで、緊急事態に遭遇した場合においてもお互いに助け合い、適切な救命対応ができることを、研修を通じて学びました。
 私たち国民公園協会では、これからもお客様に安心して新宿御苑を楽しんでいただけるよう、知識と技術の習得に取り組んでまいります。

2018年2月20日 09:00

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