一年の健康祈願♪冬至にちなんだ野菜といえば?

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 昨日12月22日は一年で最も日が短い「冬至」でした。冬至の翌日である今日から、だんだんと昼間の時間が長くなってゆきますね。昨日はゆず風呂で身体を温めたり、カボチャを召し上がった方もいらっしゃるのではないでしょうか。冬至の日にゆず湯に入り、かぼちゃを食べると、一年風邪をひかないとされ、古くからの日本の家庭の伝統行事になっていますね。
 
 新宿御苑にはユズの木がありますが、かぼちゃにも歴史的なとても深いつながりがあります。
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 江戸時代の新宿御苑は、徳川家康の家臣の信州高遠藩主・内藤家の下屋敷で、敷地内の菜園でさまざまな農作物が栽培されていました。その頃の御苑で作られた野菜のひとつに「内藤カボチャ」があります。おなじみ内藤とうがらしをはじめ、練馬ダイコンや滝野川ごぼう、伝統小松菜などと同じ江戸東京野菜のひとつです。
(写真:内藤カボチャと内藤とうがらし)
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(写真:ゆずの実/サービスセンター近くに木があります)
 
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 内藤カボチャはオレンジ色のごつごつした皮が特徴の日本カボチャで、独特な形状から菊座カボチャとも呼ばれます。
 内藤家の菜園から栽培がはじまった内藤カボチャは、やがて内藤新宿宿場町の名物となりました。その後、生産地が西の角筈や淀橋へと移り、角筈カボチャ、淀橋カボチャと呼ばれるようになりました。
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 その後、江戸の都市化に伴い、内藤カボチャ、内藤とうがらしを含めた、多くの江戸東京野菜がいったんは姿を消してしまいます。近年までは東京都農業試験場が保管する大正時代に描かれた細密画でしか、その姿を見ることがありませんでした。
 長らく幻の野菜となっていた内藤カボチャでしたが、江戸東京野菜の復活に取り組んだ多くの方々の努力が実を結び、ふたたび私たちが目にすることができるようになりました。
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 園内の環境学習施設エコハウス内の「レストランゆりのき」正面入り口には、栽培農家の方が丹精込めて作った内藤カボチャを特別に展示しています。
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 レストランフロア内の展示コーナーでは、環境にやさしいエコ・クッキングの取り組みや、新宿御苑ゆかりの食材の歴史を、パネルで分かりやすくご紹介しています。長い時代を経て今日に受け継がれてきた江戸東京生まれの伝統野菜。私たちが暮らす土地の作物を食べる「地産地消」も、エコ・クッキングにおいては大切なポイントのひとつです。
 
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 レストランゆりのきと、カフェはなのき(インフォメーションセンター内※入館無料)では、内藤とうがらしをはじめ、さまざまな江戸東京野菜を使ったお食事やスイーツメニューもご提供しております。
 目で見て、舌で味わい、身近な農作物を通して、新宿御苑や日本の歴史の新たな魅力に親しんでみてはいかがでしょうか。
(写真:エコハウス※レストランゆりのき、売店があります)
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 園内6か所の休憩所内売店では、新宿御苑ゆかりの江戸東京野菜のケーキや、内藤とうがらしスイーツや一味、新宿御苑オリジナルグッズなどをご紹介しています。
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 今年、初登場の「江戸東京野菜ケーキ」は、野菜をスイーツにアレンジした、新宿御苑オリジナル。内藤カボチャ、伝統小松菜、滝野川ごぼうの3種類で、野菜の風味をたっぷり味わうことができます。
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 このほか、内藤とうがらしを取り入れた「内藤とうがらしグッズ」も各種販売も行っています。体をあたためる効果のあるトウガラシは、寒い季節にぴったりですね。
(写真:内藤とうがらしの一味と七味)
 
 冬の園内散策にほっとひと息。ご来園の際には体も心もあたたまる各種休憩施設へ、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

2017年12月23日 11:00

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