肥後菊花壇

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 雲が多いものの、今日も穏やかに晴れました。雲の切れ間から日が射すと菊花壇の上家の中がパッと明るくなり、花びらが輝きます。11月1日からお楽しみ頂いている菊花壇展も残すところ3日となりました。会期中は、お天気に恵まれ、各花壇綺麗な姿をご覧頂いています。今日は花壇紹介の最後になりました「肥後菊花壇」をご紹介します。
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 肥後菊花壇は順路6番目の上家です。楽羽亭から林の小道を進んで頂き、巨木がつくる枝のトンネルの向こうに見えてきます。
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 肥後菊は、江戸時代の肥後(熊本県)藩主の細川重賢(ほそかわしげかた)公の園芸奨励によって栽培が始められ、発達した古典菊です。肥後菊の栽培は藩士の精神修養の一貫と考えられ、肥後藩士の秀島英露がまとめた『養菊指南車(ようぎくしなんぐるま)(文政2年(1819))』という指南書には、季節に応じた手入れ方法や苗の配置などが記されており、栽培方法や飾り方に独特の様式があるのが特徴です。
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 かつては藩外への流出が固く禁じられ、長いあいだ門外不出の秘花とされていました。戦後は肥後椿、肥後山茶花、肥後花菖蒲、肥後朝顔、肥後芍薬とともに「肥後六花」のひとつに数えられています。
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 1株で四季を表現しており、花は「春」、葉は「夏」、下草は「秋」、茎は「冬」と1本で色々な季節をお楽しみいただける菊です。
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 花は一重咲き。新宿御苑では、平たい花びらの「陽の木」と、管状の花びらの「陰の木」の異なる2つの品種を仕立てます。そして、黄、白、紅と配色よく、前・中・後の3列それぞれに、低・中・高と高さをつけて植えこみます。
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 青竹とよしずの素材をいかした上屋は、日本の伝統的な職人技が随所に感じられます。「竹の太さが揃っていて見事だよね。」とお客様が見上げていらっしゃいました。黒い麻紐がキリッとした印象です。
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 また、肥後菊が植えこまれた土間は、黒土の上に苔で化粧をほどこしてあります。清楚なたたずまいでありながら、花火のような華やかさもある花。茎や葉、そして上屋や土間など、ぜひ花壇全体の調和の美しさをお楽しみください。
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「新宿御苑菊花壇展」
 日時:平成29年11月1日(水)~11月15日(水)(期間中は無休)
    9:00~16:00(閉門は16:30)
 会場:新宿御苑内日本庭園
 料金:新宿御苑への入園料(大人200円、小・中学生50円)
 内容:皇室の伝統園芸を受け継ぐ「菊花壇展」を開催します。
 >>菊花壇展の花壇や歴史について詳しくはこちら
 
「菊花壇解説展」
 日時:平成29年10月31日(火)~11月19日(日)(期間中は無休)
    9:00~16:30(最終日は15:00まで)
 会場:新宿御苑インフォメーションセンター1階アートギャラリー
 料金:無料
 内容:新宿御苑菊花壇展の魅力を分かりやすくご案内します。
 >>詳しくはこちら

2017年11月13日 11:45

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