平成29年度 応急救護リーダー講習会に参加しました

カテゴリ:

 新宿駅周辺防災対策協議会および新宿区が主催する「応急救護リーダー講習会」が8月17日(木)に開催され、私たち国民公園協会職員も参加しました。
170817a.JPG
 首都直下型地震等の広域地震災害において多数の傷病者が発生した場合、医療従事者や救急車といった「公助」が不足し、たくさんの命が失われるおそれがあります。一人でも多くの命を救うためには、市民が災害医療を理解し、「自助・共助」によってお互いに助け合える「市民の力」となることが大切です。
170817b.JPG
 新宿御苑は新宿区の広域避難場所に指定されています。災害時にはお客様が負傷する場合や、負傷者された方が避難して来ることが想定されるため、迅速に応急救護対応を行えるよう、座学、実技、演習を通じ、実際的な行動を学びました。
170817c.JPG
 まずはじめに、日本赤十字社東京都支部の高桑大介氏より、災害概論等をテーマにした座学講習が行われました。
170817d.JPG
 2011年3月11日に発生した東日本大震災や昨年の熊本地震、本年も7月の九州北部豪雨、8月の台風5号の上陸など、近年、日本各地でさまざまな災害が発生しています。
170817e.JPG
 災害はいつ起こるか分かりません。また、災害を止めることはできませんが、市民一人ひとりが自衛消防活動を行い、被害を小さくする「減災」はできます。そのためには、緊急時は医療の不足や消防機関の活動が遅れることを想定し、自助・共助の体制を日ごろから整えておくことが重要です。
 
 続いて、日本赤十字社東京都支部の徳永悠史氏が講師となり、「傷病者の観察についての基礎知識と応急手当」をテーマにした実技講習が行われました。
 傷病者の発見から搬送までの流れを通して、意識や呼吸、脈、顔色の確認方法や、適切な救護体位と保温方法、傷の状態に応じた手当方法、傷病者の搬送方法を具体的に学びました。
170817f.JPG
 倒れた傷病者を発見したら、まずは二次災害防止のため周囲の安全を確認します。次に傷病者に声をかけ、意識の有無や傷病状況等を確認します。
170817g.JPG
 続いて、傷病状況に応じて、保温や止血、骨折の固定など適切な応急手当を行います。
 まず講師がお手本を見せ、次に参加者同士でチームを組み、傷病者役と救護者役を交代しながら救護方法を確認しました。
(写真:毛布を使った傷病者の保温)
170817h.JPG
(写真:耳や頬、頭頂部など負傷箇所に応じて適切な位置に包帯を巻きます)
170817i.JPG
(写真:圧迫止血)
170817j.JPG
 傷病者の搬送では、人と同じ重量の人形を使い、毛布や担架を使って搬送を行いました。
170817k.JPG
 人命救助においては、傷病者のすみやかな救護活動はもちろんのこと、救助する側が負傷者にならないよう、二次災害防止に努めることも欠かせません。
 そのためには一人で無理に救助しようとするのではなく、必ず複数人でチームとなり、安全に救護活動をすることが大切です。
170817l.JPG
 担架で搬送を行う場合は大人が最低でも5人、毛布の場合は6人で1組となります。
 一人がリーダーとなり、声をかけ、歩調をあわせながら搬送を行いました。
170817m.JPG
(写真:階段や狭い通路などを搬送する際はよりいっそうお互いの声掛けが重要になります)
170817n.JPG
(写真:エアストレッチャーを使った搬送方法の実演)
170817o.JPG
(写真:エアストレッチャーは少人数でも速やかに階段の搬送ができました)
170817p.JPG
 最後に本日のふりかえりのため、新宿区医師会 防災担当理事の助川卓行氏に協力をいただき、M7.3の首都直下型地震によりビル内オフィスで負傷者が多数発生した想定で総合演習を実施しました。
 参加者は救護者役と傷病者役に分かれ、本日学んだ学科と実技を実践する救護活動を行いました。
170817q.JPG
 まずは負傷者に声をかけ、意識や呼吸、脈の状態、出血の有無等から傷病状況を見きわめ、搬送優先順位を判断します。次に重傷と判断した傷病者は応急救護所へ搬送します。軽傷者は私たち市民が応急手当てを行います。
 応急救護所では医師による二次トリアージが行われ、より緊急性の高い負傷者はすぐに病院へと移され、医療処置が行われます。 
170817r.JPG
 最後に東京消防庁新宿消防署の安田不二夫氏より、応急救護技能は家庭や職場でも役立つ知識や技術であり、阪神淡路大震災の時には現場の市民の迅速な救助活動によって尊い命が多く救われたという事例が紹介されました。
 今回の訓練を通して、家族や友人など身近な人を助けられるよう、日ごろから防災訓練に参加して知識や技術を磨くことの大切さを実感しました。
 
 新宿御苑では、今後も訓練を通じて職員の防災応急技能向上を図るとともに、新宿区の地域防災力の向上に協力して参ります。

2017年8月19日 15:20

2017年11月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30